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#008 本番に備えよ!


IT業界にずっといる40代のオッサンが20代の頃のお話


私は大学を卒業してからずっとIT業界にいます。
20代前半の私は、自分の成長を会社に委ね、業務時間内に様々なスキルを伸ばそうと考えていました。カッコよく言いましたが、これは業務時間外では一切学習しないという甘えた考えだったということです😫。

当時の上司、T川さんは40代前半で、私に対して大きな影響を与える存在でした。ある日、彼は私を回らない寿司屋に連れて行ってくれました。そこで、彼は私に重要な教訓を教えてくれたのです。

寿司屋での教訓

寿司が回っていない店で、私は緊張しながら寿司を食べていました。
すると、T川さんが私に問いかけました。

「板前さんが、あなたに料理を出すときに『自分は新人なんで』などの言い訳をしたり、『この料理は初めて作るんで』なんて言ったりするだろうか?」

その質問に、私は衝撃を受けました。もちろん、そんなことはありません。そんな事を板前さんから言われたら、ネットのレビューに書いてしまうかもしれません。
板前さんは、常に最高の料理を提供することに全力を尽くしています。
その証拠に回っていないお寿司は大変美味しかったのを今でも覚えています🍣。

回っていない寿司

仕事は本番である

T川さんは続けました。
「仕事は本番なんだ。自分の時間を削り、技術を磨くことがプロだと私は思う。私達ITエンジニアは、仕事のアウトプットの対価として給料をもらうんだ。君の仕事に向かう姿勢からはプロの意識を感じない。」

怒鳴ったりしない、淡々とした口調でした。
この言葉は、私の胸に深く刻まれました。お寿司屋さんで、トロの握りを注文したのに、板前さんから「私トロを握るの初めてなんで、得意なおにぎり握っても良いですか?」なんて言われたらどう思うのか・・・

この仕事「やったことないんで、わかりません、あの仕事ならできます」と言っていた自分の態度が重なりました・・・

おにぎりも美味いけど・・・

板前さんが、お客さんの前で、握りの練習をはじめたらどう思うのか・・・

私は、今までの自分の態度が恥ずかしくて、お酒をそんなに飲んでいないのに顔が真っ赤になり、俯いてお寿司を注文できなくなってしまいました。たぶん自分が情けなくて泣いていたと思います😭。

赤面

おまかせ握り

そんな私の姿を見たT川さんは、板前さんに「おまかせ握り」を頼んでくれました。おまかせ握りは全部美味しかったです。この握りを作れるようになるまでに板前さんは、どれだけ練習したのだろうか・・・そんなことを考えながらお寿司を食べていたと思います。

努力の時間

本番に備えよ

お寿司屋さんでの出来事から、私は仕事に対する意識が変わりました。
業務外の時間で無理のない努力をしようと決意しました。
プロとしての意識を持ち、常に本番を意識して技術を磨き続けることの大切さを学びました。

この経験は、今でも私にとって忘れられない教訓になっています。

人との縁はプライスレスです。
あの時、T川さんが寿司屋に連れて行ってくれていなかったら
私は今もIT業界にいなかったと思います。

最後に全然関係ないと思いますが
人との縁を感じられる
昔ネットで流行った感動するタイのCMを貼っておきます。



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