見出し画像

個人事業主のイロハスのスは、Think Small !

個人事業主のイロハのイが、自分に投資できること。ロが事業選択の自由。ハが能力運用と来れば、スは事業の在り様(スケール&スタイル)
なってきます。

ボクは、自分に投資をする中でやりたいことが
出てくれば、事業のフレームで捉えて実施を
検討してきました。

事業のフレームを簡単に言うと、社会に対して
何らかの価値を提供して、お買い上げ(売上)を
いただくこと。その売上額から経費を引いて、
再投資と税金と報酬に分けること、とします。

「手段の規模=スケール」

検討に当たっては、目的を再確認して、手段
選んでいきます。
目的は、提供した価値が誰かの役に立つこと。
そして提供活動を通してボク自身の喜びや幸せ感を得ることです。
その上で実現するための手段が、活動する喜びや
幸せ感をスポイルしないかどうかの観点で手段の
シミュレーションに入ります。

いちばん大事なポイントは「手段の規模=スケール」に置いています。
というのも、事業のベクトルは常に拡大に 
向かいます。事業が上手くいくとは、価値の伝達が
拡大し、顧客が増えて、増収増益していく
ことです。
価値の提供が社会的課題の解決や社会システムの
変革をもたらすものならば、規模の拡大は正義でもあります。
ですが(少なくとも)定年後の個人事業主に
とっては、拡大傾向を抑制的に取り組まないと、
現役時代の悪しき踏襲になりかねません。
間違っても定年後の事業を現役時代のリターン
マッチにしてはいけない。
現役時代のビジネス頭を引きずらないこと。
拡大ごっこは、現役で打ち止めにしましょう。

佰食屋さんと、メキシコの漁師


ここで、ご存じの方も多い事例を二つ見て
いきましょう。
ひとつ目は、飲食業の佰食屋さん。
自分たち働く側がワークライフバランスを
守れるように最初から、昼食時のみの提供に決め、夕方早くに仕事を終えて、(飲食業でありながら)
夜はそれぞれの家庭で家族と共に夕食が囲む
という仕組み。
ですから、1日に提供するローストビーフ丼などは100食限定。売上をアップすることよりも大事なことを守って、事業を決めていらっしゃいます。

もうひとつの例は、noteの別記事にも書きましたが、「メキシコの漁師」の話です。
その漁師は風光明媚なメキシコ湾の漁村で、
自分が操れる1人サイズの漁船で漁をして
暮らしています。昼食どきには家に帰り家族と
ランチをして午後はシエスタ(昼寝)、
夕暮れになると友人たちと音楽を奏なでながら
お酒を楽しみます。
そこにMBAを出てニューヨークで成功している
経営者がアドバイスをおくります。
もっと人を雇い漁船を増やして漁獲量を
高める経営をしたら、ハッピーな未来が開けると。
漁師は尋ねます。
「それだけ金儲けしてなにが手に入るんだい?」
MBA卒の経営者は自信満々に答えます。
「成功を収めた後に事業を売却して、
海辺に別荘を買って、優雅に家族とランチして
シエスタの時間を過ごし、
夜は友人たちの楽しいディナーが待っている。
そんな素晴らしい人生が手に入るよ!」

漁師「・・・もう、持ってるよ

ボクたちはどうも、何かを達成してから幸せを
手にいれよう
とします。 
そんなふうに社会的に洗脳されているところが
ありますね。
ゴール思考や成果思考は、拡大に繋がり競争の論理で武装するようになると、手段が目的化します。

ゴールの先に幸せがあるのではなく、
プロセスの中に存在しているポジティブな思いを
満喫することに幸せがあると、ボクは思います。
いま見えているwell-beingを保持できる範囲で、
事業のスケールを決める方がはるかに本質的です。

そのためには、 
Think Small.  シンクスモールです。
足りている。 そのスケールで足りていれば、
比較のスモールではなく、自分にとっては
小さくない、適正なスモールです。

定年後の個人事業主は特に、起業家ではなく、
多くを持たない人・ミニマリストに近いの
ではないかと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?