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話下手でもできる「この人の話を聞いてみよう !」の気持ちにさせる、3つのアプローチと最初のキラーワード。 (10選⑦)

コミュニケーションの基本は、相手の受け取るチカラを活用することです。
伝える側が、伝える中身を100%表現しなくても、
相手が分かろう・理解したいという思いで受け止め
てくれれば、70%のアウトプットでも、120%の
伝わり方をします。

一見、こちらだけが一方的に伝えるスタイルの、
スピーチやプレゼンテーションであっても、
相手がいる限りコミュニケーションは
常に2Wayです。

落語や漫才を鑑賞する時、この落語家はあまり
面白くなさそうだという気持ちで聞く時と、絶対
面白いに違いないと期待を込めて聞く時では
伝わり方が180度異なりますね。
ですから芸人たちは、いわゆる「つかみ・掴み」を
用います。芸人の常套手段は、冒頭で笑いを
とることで、観客を一気に惹きつけて「関係性」を
築いてしまうのです。

関係性とは、(少し難しく言うと)
面白いことを言って笑わせることが上手なプロの
話し手と、面白いことを聞いて大笑いしながら
この話し手の話を楽しもうとする聞き手の関係が
できた、と言うことです。 
ただ笑いは高度な技術ですから、笑うツボや
地域差や文化によっても左右されるので、我々の
ような素人は真似をしてはいけません。

それでも、基本的な関係性は次のように活用
できます。
☆誠実にていねいに話す人と、その誠実さ・
ていねいさに好感を持って聞く人。

☆資料やデータを用意して分かりやすく話す人と、
その準備を評価して聞こうとする人。

☆相手に役立ちたいという願いで話す人と、
その熱い思いを受け止めて聞く人。

このように、どのような思いを持って相手に
話したいのか、ということですから、話し方や
スピーチの前にどのような関係を築くかを
考えてみるのもとても有効なことです。


さて、もう少し技術的というか、コツという
観点で、相手に「この人の話を聞いてみよう!」
という気持ちにさせるかをお教えしましょう。
これは、スピーチやプレゼンだけでなく、商談や
雑談をする時であっても同じです。
では、どうするか、お教えしましょう。

あなたが話す前に、相手の気持ちを動かすことが
できるかどうかに掛かっています。
つまり、相手に「こちらに関心を向けて、
聞く準備」をしてもらうことがポイントです。
それには相手によって、話す中身によって、相手
との間柄によって、バリエーションが考えられます
が、ここではすぐに使える3つのアプローチを獲得
しましょう。

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