見出し画像

何気ない日常の中に

私は知的障害者支援事業所で働いています。この仕事をしていて私がいつも元気や力をもらえる場面があります。それは利用者の方が何かに挑戦して「できた!」瞬間に立ち会うときです。

先日、福祉の洋菓子店でこんなことがありました。

お店の備品が足りなくなり、ある利用者の方に買い物に行ってもらう事になりました(一応私も同行)。その前にお店に備品の在庫があるか利用者の方に電話確認してもらうことになりました。

事前に職員と一緒に電話で話す内容のカンペを作り、いざ電話してもらうと利用者の方はしっかり電話対応することができました。電話が終わりと職員から「在庫ありました?」と聞かれ、「はい、あるそうです。」と彼はしっかり答えました。彼はできた自分が嬉しくて「よしっ!」と小さく拳を握りしめました。

そして、いざ彼の誘導で一緒にお店に行き、また事前に用意したカンペを読んで店員さんに自分の欲しいものを伝えました。店員さんは商品を持ってきて彼と会計を行いました。お店を出た彼は大きくガッツポーズをして「やった。できた!」と何度も何度も喜びを噛み締めました。

買い物の様子を本当に見ているだけだった私は彼に「本当にありがとうございました。」と心から伝えました。この言葉に彼は「良いですよ。また一緒に行きましょう。」と答えてくれました。

こういう場面に出会えるこの仕事が好きだなと思いました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?