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業務システムのUIの特徴 8 繰り返し大量のデータ処理

業務システムにおいて、とくに主要な機能については、日常的に大量のデータを繰り返し扱うことも多いです。

1件ずつ同じ作業を繰り返すのではなく、同等の大量のデータを一括で処理したり、一覧性がある表組(データテーブル)の形式でくらべながら編集をしたりするUIが役立ちます。

新規にレコードを作成するときは、まっさらなブランクの状態からではなく、既存のものから複製してそれを必要に応じて改変する形で作成することも多いです。

ひとつひとつの作業にかかるちょっとした手間が、大量・反復したときに積み上げられ、効率・生産性に大きく影響します。
権限と役割で触れたように、役割に応じて扱うデータの量が大きく異なる場合もあり、上級者や習熟度の高いユーザー向けにオプションやショートカットを用意することもあります。

また、一見しての理解はむずかしくても、繰り返し日常的に操作するうちに学習することを前提として、UIのシンプルさを保てることもあります。

古くから継続して使っているシステムのユーザーに長年のオペレーション経験として浸透している場合、ファンクションキーへの操作の割り当てというタスクベースのUIの一種が有効だったり、タブキーでの入力フォーカスの移動とエンターキーでの送信など、マウスを使わずにキーボードだけで操作が完結することが生産性に重要なケースもあります。



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