分かれ道

泣いている決算書、笑っている決算書【その1】

赤字決算だから泣いている
黒字決算だから笑っている
•••というお話なら簡単なのですが
そう言うお話ではありません。

そもそも決算書って
誰のために作っていますか?

①株主のため?
②債権者のため?
③会社のみんな(社員)のため?
④社長自身のため?
⑤銀行のため?
⑥税務署のため?

商法を意識する人であれば
教科書的な回答は
①と②なんです。
「資本充実の原則」とか
「債権者保護ウンヌン」とか、
習った人もいるでしょうね。
ただ、それは
大企業を前提とした話。
と言いますか、
法律的な「原則論」の話。

今回のお話の対象は
中小企業・個人事業としますので
敢えてこの
「お勉強的な原則論回答」
は外します。

ではでは、
中小企業・個人事業ならば?
恐らく、多くの方の回答は
「⑥税務署のため」
「⑦銀行のため」
なんですよ。
「だって、出さないとダメでしょ。」
・・・という感じでしょうかね。

じゃあ、「もしも」ですよ。
決算書は作らないといけない、
でも、
税務署にも銀行にも
決算書を出す必要が無い
としたら
あなたは誰のために決算書を作りますか?

この場合、恐らく、多くの経営者は、
自分(自社)のために作ると思うのです。
●自分が知りたいこと
●従業員に伝えたいこと
    を
●自分が分かりやすいように
●従業員にも理解できるように
作るのではないでしょうか?
 
恐らく絶対に
■自分で見ても分からない内容
■自分自身が興味のない内容
では作らないと思います。

自社の決算書が
★自分で分かり
★自分に関心が高い内容が書かれており
★しかも、見やすい(伝達能力が高い)

これって、すごく重要なんです。
『決算書が泣くか笑うかの分岐点』、なんです。

すると、多くの経営者はこう答えるでしょう。
■決算書の作成は、顧問税理士にお任せしているから・・・。
■決算書なんて難しくて、赤字か黒字かくらいしか分からないし・・・。
■そもそも、自分に関心のある決算書なんて考えたこともないし・・・。
■自分の仕事は会社の利益を上げることで、そこは自分の仕事じゃない。


はい、お気持ちはよーく分かります。
ただ、そこじゃないんですよね。
そこで止まっていたら非常に「モッタイナイ」んですよね。
しかし、実際、このような感覚の人が多いのではないでしょうか。
これらのケースの場合、僕は「御社の決算書は泣いている」と断言しちゃいます。

じゃあ、どうすれば決算書は笑うんだ?
って話ですが、それは、次回に続きます。

長文、お読みくださり有難うございました。
















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