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満月新月のアノマリー

アノマリーについて 

 経済学では、市場価格は現時点で知られているあらゆる全ての情報を反映しているという仮説、効率的市場仮説(Efficient-market hypothesis)が有名である。これは、既存の全情報は、市場へ反映されており(全情報が市場へ反映されている状態を効率的と定義している)、かつ全ての投資家はこれを知り得ていると仮定した場合、いかなる情報を用いても、誰も市場平均よりも高い運用成果を得ることはできない、つまり、全ての投資家が得られる成果は等しいという仮説である。アノマリーは、この効率的市場仮説からの逸脱を意味しており、合理的に考えれば市場へ影響するはずのない因子が市場へ影響を及ぼしているように見える現象である。

満月新月と市場の関係性

 月の満ち欠けは、地球と月の位置関係により、太陽に照らされて輝いて見える部分が変化するために起こる現象であり、新月、三日月、上弦の月、満月、下弦の月と周期的に変化する。また、新月から約15日目が満月となる。現在の私たちの知識では、地球と月の位置関係と市場との因果関係について説明できるはずもありませんが、市場価格は、新月で底となり、満月で天井となるアノマリーが知られている。そこで、2018年9月から3年間の、満月新月と日経平均株価の関係性について、TradingViewで調査したので、報告します。

結果

 本結果は、TradingViewにおける日経平均株価のラインチャート(日毎の終値のみをつなげたもの)を参照しています。満月は白丸、新月は黒丸で表しています。

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図1;2018年6月〜2019年9月

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図2;2019年9月〜2020年9月

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図3;2020年9月〜2021年9月

感想

 「誰か操作してるでしょ?」と言いたくなるほどの明らかな関係性。統計解析など、もはや不要です。多少のずれはありますが、見事に、新月で底、満月で天井となっています。初めて、この図を見た時は、背筋が凍りました。ここまで綺麗な関係性をみせられると、恐怖すら感じます。

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