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プロは何故制服を着るのか?恐喝へのエスカレートは必然★迷惑配信者特集④

私の記事で紹介した方々はまだの様ですが盗撮ハンターが逮捕されて行っていますね。
この手の犯罪は昔からあり、勿論逮捕もされていたのですが、ここ最近その一部がYouTuberとして自爆を始めたので知名度が上がって目立つ様になったと言うのが実情です。まぁ、警察も逮捕や捜査がし易くなったのは助かっていると思います(呆)
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とりあえず前回で

東京都迷惑防止条例なら付き纏い行為などを含めて3項目ほどが視野に入りますし。
脅迫罪→強要罪は動画だけでも確実。
さらに重い逮捕罪についてもほぼ確定。

と言う辺りの解説はしていますが、今回の逮捕された方は『恐喝罪』で立件との事です。

流石にこの恐喝行為をやっていた人達まで擁護する人達は『盗撮犯憎しで、盗撮犯が懲らしめられれば、冤罪含めて好きにやれ』みたいな考えだと思うのできっと『貴女、今そこの男性から財布盗みましたよね?』と本人が言われるまでその怖さに思い至る事は無いかも知れませんので置いておきます。

でも『(強要罪に当たる行為の指摘はあっても)恐喝していない盗撮ハンターが殆どだ!一緒にして批判するのは許せない』と言う擁護の声には検討の余地がありますので、そこも解説します。

確かに『疑わしきは罰せず』の精神はあっていいです、でもこの『恐喝罪』をなんでこんな風にテキストを使ってまで我々(流石に資格取得レベル)警備員が学んでいるかを考えると解りやすいです。

確かに施設警備などをしていれば恐喝の現場に出くわしたりする場面が無いとまでは言えないのですが、特に恐喝や各種横領などについては『他の人間が行っているかの判断や防止の為』と言うより、他でもない警備員自身がそうした行為に及ばない様に、そして資格者はそうした事を部下にも教育し、不祥事案を起こさせない為、と言う意味合いが強いのです。

一般の方々にはそれ自体を糾弾する方もいるかも知れませんが、我々の様に治安や安全に関わる人間も聖人ではありません。

欲望もあれば、自我もあり、そして体調や精神状態、状況によっては犯罪へ誘惑に心を乱される事だって当然の様にあります。

他でもない私自身にだって【嫌がらせをしてくる先輩がいる上に待遇も良くない警備現場で事務所を巡回中、冷蔵庫に『シュークリームは期限が近いのでどなたでもご自由にお食べ下さい』っ張り紙があった時、扉を開けてしまいたい誘惑と戦うのは本当に辛かった】ですし【敷地内での迷惑駐車を注意した際に一万円を差し出して来た相手へ、毅然とした態度を保ちながら受け取れない旨を伝えて、退去して貰った際も『迷惑駐車対処を見逃して一万円なら美味しいよなぁ』と思いました】もちろん、それを実行してしまってはお終いなのですが、一般人が入らない所に入る事や、法律や施設のルールに反した行動を注意や報告する事を、仕事としてやる訳ですから当然、犯罪への誘惑など幾らでも沸いてくるのです。

更に特別な権限を持つ警察官であればその頻度は激増します。日本では個別事例こそあれど、常態化や組織的な例は殆どみませんが、他国では警官や警備員などへのワイロが常態化してしまっている国も多いですね…。

今回逮捕されたまだ若い盗撮ハンターが元々、恐喝をする為に盗撮犯やそう見える人を獲物にしたのかは解りませんが、もし『盗撮犯許せない』からが原点だったのなら一抹の哀れみは覚えます。

我々が周囲から目立つ制服を着ていてさえ辛いのに、君は「見逃してくれ、100万円払うから」と盗撮犯に言われた時、誘惑に負けない自身がやる前からあったのかい?そうでないならそれは必然的に起きる事だったんだよ。

と諭したい所ですね。

そうした誘惑は例えYouTuberとしての広告収入等があっても当然起き得る事なのです、それも「犯罪を暴く為なら軽犯罪くらい」と言った考えであれば当然、お仲間と同じ様な顛末を迎える事でしょう。
少なくともそう見られ批判を受けるのは必然の事なのです。

勿論「恐喝をした盗撮ハンターはガッツchやスーパードミネーター氏とは違う」とそれぞれを別に評価する視点はあっていいです。
でもそれは彼らがそれぞれ犯罪行為をしていない事を前提としていますし、何にしても『盗撮ハンター』なる法規制されている訳でもない一部の人々を指す言葉でしか無いのです。

突き詰めると警察官にしても警備員にしてもそれぞれが一般法はもちろん、それとは別の法律や規則で更に縛られ、内部は勿論、外部からも監視されています。個人が問題を起こし誰かに損害を出した際の責任も当人だけでなく、組織自体にも科される事になります。
不祥事や事件が起きる度に、組織や業界全体の問題とされますし、場合によってはより規則などが厳しく成ります。

でもそうした、規則こそが我々が適正に業務を行っているかの指針となり、そして犯罪行為などをしてしまった同業者との比較点として役立っているのは間違いないのです。

今のままでは警備業の黎明期に『社会にとって害の方が大きいから禁止しよう』とされた役割でしかないので、正直『盗撮ハンターは例外なく不要な悪』だと考えていますが、それでも今後、社会の為に役立てると言うのでしたら、我々警備業の様な様々な制約となる為の資格などをキチンと公安等の監修の下で作り上げるしか無いでしょうね。


近い内に『強要罪』辺り(もっと酷い余罪がなければ)でガッツchはお縄になると見ていますし、炎上以降動画やリポストなどの伸びも今一つなのでこのままYouTubeに対して動画の違反報告などを適正にやっていれば普通に潰れると思いますが

一応、こうして弁護士さんの動画で一部の行為を擁護して貰う動きをしているのは気になる所です。
(弁護士さんの動画自体は割と学べる点も多いです、警察官であれば別の法で可能とされている私人逮捕時の無令状差し押さえを、正当防衛の観点で合法とするのは、弁護士さん達の中でも意見が分かれる部分でしょう)

そして内容以上に弁護士の存在をチラつかせる事自体が上手い手ですね、その分、炎上によるインプレッション稼ぎも止まりはしますが、無意味な誹謗中傷等は数人くらい開示請求でも通せば収まるでしょうし、批判派も不当行為をやっていると言う事で誤魔化せる面は大きいでしょう。

我々批判者側も襟を正して『犯罪を暴く為に犯罪行為を犯す』と宣言したガッツchなどの盗撮ハンターとは違いを見せていきたいところです。

このシリーズを纏めた様な記事が『女性自身』さんから出ていたのでリンクを貼っておきます。

↑リンクが失効していたので貼りなおしました。

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