「退職は連鎖する」について
こんにちは、クロモジです。
私は過去に3回、転職をしたことがあります。
今日は過去の会社で経験した「退職は連鎖する」について考えを書きます。
「あなたが辞めても会社はまわる」のか?
転職関連の記事で「あなたが辞めても会社はまわる」という言葉があります。
業務を遂行する観点では、その通りだなと思います。
できる人は常に「自分がいなくなったときのこと」を考えている
そもそも仕事ができる人は、普段から自分の業務を誰かに任せることができるように整理しています。
社会人になって15年以上、さまざまな規模の会社を4社経験してきましたが、「仕事ができるな」と思った人で、自分の業務が整理できていない人はいません。
加えて、できる人は自分がいなくなるタイミングのコントロールも上手。
「このタイミングだとまだ人が育っていないな」や「このプロジェクトが終わるまではいた方がいいな」というのを冷静に考えており、会社にとってもなるべく負担のないタイミングで去っていくことが多いです。
なので、業務を遂行するという観点では「この人がいなくてもまわる」ようにできています。
管理監督者は常に「誰かがいなくなったときのこと」を考えている
管理監督者はみんなに「辞めないでほしい」「成長してほしい」「楽しく働いてほしい」と思っています。
一方で、それぞれの人が辞めた場合や異動になったときのことを考えなければなりません。
欠員補充を採用で行う場合は、採用までの期間やコスト、育成にかかる期間も考慮しなければいけません。
特に、業界や会社の認知度が低い場合は「いいな」と思える方を採用できるまでにかなりの労力を要します。
なので、あらかじめ今いるメンバーの育成をしたり、少しでも早めに採用に動き出せるようにメンバーのコンディションを確認したりしています。
予定外の退職者が出た場合を除き、業務遂行上は何とかなるように動いているので「辞めても業務はまわる」のかなと思います。
「業務がまわるから辞めても影響ない」のか?
このように、誰が辞めたとしても、会社はまわるようになっている(何とかしてまわそうとしている)と思っていますが、だからといって「辞めても影響がない」わけではありません。
誰かが辞めると、他のメンバーのモチベーションが下がる
誰かが辞めると、他のメンバーは寂しさを覚えたり、「この人が辞めて大丈夫なのかな」と不安になったりします。
特に、連鎖的に何人も辞めている場合や、管理職や人事・経理などのメンバーが辞める場合は、「会社が危ないのではないか」と不安を覚える方もいるでしょう。
たしかに業務はまわるのですが、組織の雰囲気がだんだん悪くなって、現状維持以上の仕事をすることが難しくなっていきます。
そうして業績が思ったように上がらず、次の退職者が出る・・・と悪循環におちいることもあり、組織にとって誰かが辞めるというのは結構なダメージです。
辞める側として気をつけていること
このように、辞めるということ自体、組織にとっては痛手な部分もあると思っています。
なので、辞める側としては、以下のことに気をつけています。
メンバーにはポジティブな退職理由を伝える
自分が抜けた後の業務見直しプランを上司に提案する
顧客がいる場合は、打ち合わせでしっかり後任者を紹介する
辞める直前はとにかく転職後のことを考えてしまいがちです。
そんなときは少し立ち止まり、残るメンバーがいるということを思い出しています。
残るメンバーの不安が少しでも和らぐように、転職前最後こそ、丁寧に仕事をしたいですね。
「あなたがいなくても会社はまわる」けれど、
「あなたと一緒に働きたい」と思ってもらえる、そんな関係を築ければいいなと思います。