ここに答えがあります。沖縄県と他県での美容の違いについて☆
ホトペパのブログに書いていた内容ですが、なかなか濃すぎるのでnoteに移行しました☆
まだ見ていない方は是非ご覧ください♪
沖縄と他県での美容の違いについてです。
差別的なことを言っているわけではありません。
何故なのか?
これを解明して、ベストなヘアスタイルに皆様を導くためにこのブログを書いています。
ご理解いただけたらと思います。
自分が4年半で解明したことが、ここに詰まっています。
長いブログにはなりますが、本格的に調べあげ、書き綴ったブログです。
お客様にも美容師さんにも見てもらいたいブログなんです。
ちょっと長いですが、是非ご覧ください☆
自分は、
「沖縄な人はくせ毛だから」
「沖縄の人は毛が多い」
「沖縄の人の毛はゴワつく」
とかを無神経に言う美容師は、正直言って嫌いです。
そもそもなんですが、沖縄ご出身の方でも、直毛な毛質の方もいらっしゃいますし、毛量が少なくて薄毛な方もいらっしゃいますし、髪質がとても滑らかな方もいらっしゃいます。
では、なぜ美容師がそう言ってしまう?なぜそうゆう傾向にあるのか?
理解せずに一括りで決めつけるのはまず失礼だと思いますし、理由であったり本質が分かっていないのにそういったことを言うのは美容師としても、髪を扱うプロとしても良くないのかと思います。
なぜなのか?
まずはこれをキチンと理解するところから。
沖縄でサロンをオープンし、4年半仕事をしておりますが、感じた違和感から徹底的に調べ上げました。
web上はもちろんですが、図書館などに出向き、参考資料を集めたり、多くの専門家の論文を読み、実際に何がどう違うのか。
何が必要なのか。どうすれば良いのか。
どのようなテクニカルでカットをしていけば、沖縄県で良いヘアスタイルが生まれるのか。
いやー、なかなかマニアックな話ですね笑
たぶん県内でここまで調べて対策を考えた美容師はいないかと思います。
それをやったことが「すごい」とかを言いたいのではなくて「美容師も」「お客様も」皆が共有して理解できればいいと思い、このブログを書いています。
専門的な単語も出てきます。わかりづらかったらごめんなさい。
前振りが長いですね!笑
さて、本題はここから。
「ルーツ」です。
沖縄と内地の違い。
顔が濃いとか薄いとか。
身長のこととか。
骨格のこととか。
毛質のこととか。
ナニガチガウ??
自分が今、月1で通っている東京のカット講習会。
教えてくれる先生は日本のトップサロンの幹部クラス、店長をしている方です。
その方ですら
「沖縄ご出身の方はカットをするのが難しい」
と仰います。
つまり、東京に住んでいる沖縄ご出身のお客様ということですね。
ナニガチガウ????
全てはルーツが何なのか。
そこに答えがあります。
縄文系と弥生系。
このパーセンテージによって日本の中の各エリアにおける「特徴」って変わって来ます。祖先の話ですね。
『縄文系の人とは』
顔が四角い、低身長、体毛が濃い、ぱっちり二重、唇が厚い、骨格がしっかりしている、顔立ちが立体的、後頭骨が出ている、口元が引き締まっている、歯が小さい、鼻が高い、
『弥生系の人とは』
顔が丸かったり楕円形、高身長、体毛が薄い、切れ長一重、唇が薄い、骨格が細い、顔に凹凸が少なく平面的、絶壁気味、口元が出っ張っている、歯が大きい
ルーツが、違うんですよね。
このブログ読んでいる方は、一度鏡で自分を見てみてはいかがでしょうか?
どっち寄りです??
大体の内地の人(沖縄県外の方)は「縄文系20%弥生系80%のDNA」で形成されています。
それとは違い、
沖縄と北海道のアイヌの方々は弥生系があまり入ってこなかったので縄文系血筋%が高いです(次のブログでも書いてます)
沖縄とアイヌは内地の人達と逆の「縄文系80%+弥生系20%のDNA」
そんなイメージです。
つまり、外見、骨格や毛質などに違いがあったりしてもおかしくないというか、ルーツの違いなんで。これはあるはずなんです。
芸能人で例えると、
山田孝之は縄文系
小栗旬は弥生系
平愛梨は縄文系
広末涼子は弥生系
傾向ということです。
必ずこうというわけではありません。
当てはまらない人もいます。
余談にはなりますが、このブログを書いている私自身も実は沖縄の血が実は入っています(凹凸の無い塩顔で超絶壁頭ですが。父が東北出身なんでそっちが強く出てるかな?立体的な顔立ち、立体的な後頭骨が欲しかった!)
話が大きくなってしまいますが、海外の方、
フランス、オーストラリア、アメリカ、中国、台湾、韓国、ブラジル、インドネシア、フィリピン、アルゼンチン、
いろいろな国の方の髪を切ったことがありますが、やはりみんな日本人とは違います。骨格も毛質も。髪の色も。
みんなルーツが違いますからね。
そう考えたら、同じ日本だって、ルーツによって違うはずなんですよね。
つまり、ルーツであり、傾向にフィッティングした考えを持ってヘアスタイル作りを行っていくことが大切なんじゃないでしょうか?
そこを「理解していく」ことが。
自分が沖縄で美容師をしていて、一番気になる違いは、骨格です。
頭蓋骨、輪郭。体。骨格です。つまりで言うと、それらによるサイズであったりバランスですね。
特に髪が関わってくる頭蓋骨。
遥か昔の縄文時代からを説いていくと、
沖縄における縄文人の骨格というのはそもそも小さかったんです。
これはデータでも出ていますが、沖縄にいた縄文人の骨格は他のエリアの縄文人と比較しても小さかったです。頭蓋骨も体の骨格も。
縄文時代が終わり、弥生時代が始まり、縄文系と弥生系の混血をしていきますが、沖縄やアイヌのエリアは場所柄あまり弥生系が入ってきませんでした。
縄文の%が高いまま、グスク時代(中世)に入った頃には、沖縄における縄文系の人々の頭蓋骨は大きく進化(変化)していきます。
前後に長くなり、上にも伸びて、全体的に大きくなっていきました。
他のエリアにおいては、ここらへんから弥生系の%が高まり、弥生系の骨格形成は絶壁気味な傾向があるので、
「日本人は絶壁が多い」というようになっていったようですね。
内地の方は遥かに沖縄ご出身の方より絶壁な方の割合が多い気がします。
沖縄ご出身の方に多いのが、ガッパイですよね。後頭骨が大きく出ている。
後頭骨が出ている関係で頭蓋骨のサイズが大きい方が多いです。
ヨーロッパの人などは斜め上に向かって出ているんですが、
沖縄ご出身の方は真後ろに出ている方が多いですね。
帽子のサイズが無いっていうのも聞いたりしますしね。
そこなんですよ。
だから骨格違うんです。ルーツから。
「毛質がクセ毛の方が多い」という方もいますが、それは縄文系のルーツだけでなく環境下が与える影響が大きいと思います。
過去ブログでも記載していますが、
紫外線により毛髪が痛み
痛んだところに湿気が入り込む
水質にカルシウムやマグネシウムの含有量が多く硬水寄りの水質なので、ごわつく。
これらの影響はかなりあると思います。
実際に美容師をしていて、
毛髪における「クセ」というのは正直なところ多少なりともあったほうがいいです。
そのほうがまとまりやすいです。
ど直毛の方が一番難しいです。キマらない。
だからクセ毛の方、ステータスだからマイナスに捉えることは一切必要ないです。
クセの度合いがあまりにも強いと、それはコントロールが難しいのですが、正直言ってそういった方ってかなり稀です。
沖縄県においても。そんなにいないですよー。正直。極端すぎるあまりにも強いくせ毛の方って。本当にごく一部。
美容師さんも「沖縄の人はクセが強い」って、マイナスなイメージで勝手に決めつけるのやめたほうがいいと思うんですよね。そんなに言うほどかなー。
3大環境下のことを真剣に考えて、それに合わせたことをやっていったり、アイテムを使えばOKです。
程よいクセの方のほうが多いです。
確かにルーツにより若干の違いもあるけど、そんなに大きな「問題」じゃないよ。
「ちゃんとカット」すれば。
むしろ上記もしているけど、考え方によっては、技術の提供の仕方によってはプラス材料じゃないですかね?
だからクセはそんなに大きな問題ではないです。
骨格ですよ。骨格。骨格の話に戻ります。
そこの違いを理解するのが全ての解決につながります。
骨格理解ができていないからヘアスタイルが暴れ出して、膨張して、まとまらないんですよ。
あとは3大環境下。
では、、、、
何をどうする????
総称的に考えて、
沖縄県内でも、縄文系の良いところは活かし、良くないと思うようなところはリカバリーするように
クセは生かしてカットする
四角く見せないようにカットの立体構造を的確化して丸みを作る
身長が高く見え、頭が小さく見えるようにカットでフォルムをコンパクトにする
髪が軽く見えるようにカラーリングやレイヤーで透明感、透け感を出す
立体的な顔立ちにも似合うように、デザインが柔らかく見えるように直線を避け曲線を取り入れる
体の線が細く見えるように、首が長く見えるように立体的にする
的確なヘアケアをしていく
etc,,,
こういったことを施術プロセスに当てはめて、カットをしながら、デザインワークをしていけば良いんです。
言語化して理論的に構築するように。
そんなのできるの?
と思うかもしれないですが、カットが主軸、カラーやパーマやトリートメント、ホームケアが補助的な役割においてデザインワークをしっかりとすればそれらが実現できます。
きちんとできれば「素敵」になれるということです。
適当なこと言っているわけではなくて、本質に対して合うものを合わせていくということです。
やっていることであり、言っていることがとってもロジカルな感じがしますが、意外とシンプルで簡単な構図なんですよね。こうだからこうすればいいって。当てはめていけばいいだけであって。
理解して、あとはそれを実現するテクニックがあれば。
つまり、県内でヘアスタイルを作るときに
なぜこうするのか?ルーツを把握し、
どうすれば素敵になるのか?
を解釈して技術提供、ヘアスタイル作りをすれば良いのです。
そうすれば素敵になれるのです☆
ルーツを知ることは、沖縄にとってはとても大切なことだと自分は思います。
そこに答えっていうか、ヘアスタイル作りのヒントってあるんじゃないですか?
ルーツからのデザインアプローチを考えましょう☆
日本のカットの教育って、どちらかというと
弥生系の方が多いし、絶壁をカバーリングするグラデーションを多様化した教育カリキュラムが多いんじゃないかなー。
グラデーションベースのデザインワークが多いんですよね。特にこの15年~20年くらいはそんな感じが強いかと。
確かに日本人の頭って四角いから、グラデーションを入れていかないと丸みが出づらいんですよね。
ただ、グラデーションだけだと、沖縄は膨張してしまう。
なので
もっとレイヤーをセクションごとに入れていくことをしていかないと、頭は小さくならない。
ただグラデーション入れないと丸みもでない。
そこが沖縄で美容師をしていく上で理解できないと、良いヘアスタイルを作れないと思います。
では「沖縄のカットの教育」ってそうなってるの?というと、そうなっていないと思います。多分一般的な?普通の日本のカット教育だと思うんで。
実際沖縄県内で、外を歩いている人のショートやボブを見ると、
シルエットサイズが大きくなっているのが気になります。小柄な方は特に頭のシルエットサイズを小さくしないといけません。
頭でっかち尻つぼみになってしまいます。
そういったところに、デザインの「良し悪し」って出てしまい、
素敵なショートなのか、ただ短いだけなのか。
分かれてくると思います。
これは切り方(カット)の問題です。
つまり、細かくセクションを細分化してコントロールすればいいんです。
難しいことではないですよ。
ではどうすれば良いのか?
・ラウンドグラデーション
・ラウンドレイヤー
・ハイレイヤー
・ディスコネクション
特にここらへんの技術かな。
これらをしっかりとデザインの中に組み込んでいく。
それが沖縄県において
「丸みがあって」「コンパクト」「立体的」そんなカットを実現する方法かと考えています。
そのメソッドでやりたいって思う美容師さんみんながそれを共有できたら一番良いかと。
「沖縄だとこう切れば必ず素敵になれる」
自分はそれでやっています。
カットを建築的に構築すれば、沖縄県内でも必ず素敵なフォルムのヘアスタイルになれるんです☆
過去ブログでも記載していますが、
「沖縄県は日本で一番、技術力の必要な県です」
これは間違いないと思います。
3代環境下とルーツの違いによって、それらをプラスに変えていくのには「技術力」が必要なんです。
では、沖縄県内の美容師様は何をしていけば??
2023年から、沖縄県内でも支持されるカットやデザインバランスの技法を伝える
Qoolonの講習会を新しく組みます。
火曜日を主に使っての講習会。
勉強したい美容師さんはレッツトライ♪
詳細は今後ホトペパブログもしくはnoteにアップします☆
沖縄県内では必ず支持される美容師になれますよ☆
と、宣伝がしたかったわけではなくですね!?
お客様も、美容師様も、
理解しておくといいと思うんですよね。
ルーツが違って、それを理解し、
それに合わせて的確な技法を提供することができれば
「素敵なデザインを生み出せる」
ということを☆
お客様にはきちんと技術や理論、ルーツを理解している上手な美容師さんに出会って欲しい。
そう思っています。
長文お読みいただきありがとうございました~!
ルーツにおける骨格の違いなどの画像データを見たい方、興味のある方は高橋まで~!
(すみません著作権の関係でnoteには上げられないので)
Qoolon 高橋
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