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名もなき花


僕は道に咲いている名もなき花
気づいたらそこにいた!
僕は、花に尋(たず)ねた。
『何故そこにいるの?』と
花は答えた。
何故そこにいたか?って!
そこに、根をはり、
土から養分を吸っていたら、
いつの間にか動けなくなり
気づいたら、そこにいた。
花は言った。
僕は聞きたい?
あなたはどうして
そこにいるんだい?
あなたは、
僕と違って根をはり
土から養分を吸うこともない。
僕は動けないけど、
あなたには足があり。
自由に大地を踏みしめ
進む事ができる。
あなたは、
あなたの意思で世界を
進むことができる。
世界という広い陸の世界を
移動できる手段を持っている。
僕は世界を、
花という視点でしか見れない
けれど、
あなたは、
足で動いて
色々な世界を体験できる。
僕は思う!
僕は動く事が出来ないので
後悔する!
という事は出来ないけれど、
あなたは、何もしなければ
後悔するのだろう。
花に尋(たず)ねられた事に
僕は答えられなかった。
そして、花を見つめると
花は美しく咲き誇っている。
道に咲いている名もなき花
名もなき花は、僕に語る。

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