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先生手帳【特別支援版】が生まれたきっかけ②

人が動く、一番のキッカケは「想い」

先に私の想いはこちらに書かせていただきました↓。でも実はこの特別支援版はある先生の強い想いから生まれたことを、お伝えします。

昨年の8月に「先生手帳の特別支援版をつくってほしい!」というメッセージから、やりとりすること数十回、ある意味、今回の特別支援版を生み出した「発起人」とも言うべきR先生について、そしてこの特別支援版に込められた思い、願いについて知っていただければ幸いです。

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まずはじめに、私が一番感動したのは、この特別支援版を希望されたR先生が「誰のために作ってほしい」と思っているかでした。

それは、現場で働くR先生自身だけではなく、同じように日々激務の他の先生が少しでも業務が軽くなり、その分を本来の子どもたちへの時間や指導への準備等に回せるようになってほしい。

そして、この特別支援版という手帳を通して他の先生や社会にも「特別支援」という教育と、そこに関わる先生のことを知ってほしい。

何より、業務が少しでも軽くなれば「その分を子どもたちに注げる」という子どもたちへの想い。

R先生の身近な視点、広い視座、本当に深い想いのリクエストが、特別支援版の開発のキッカケでした。


〜 R先生はいつも本気の体当たり 〜
ご自身も初めから、特別支援のキャリアがあったわけではなく、目の前の児童の言動に戸惑いながら、一人ひとりと真剣に、それこそ体当たりで向き合ってこられたそうです。
それから十数年、支援教育や医療について学び、他機関との連携を重ね、かなりの経験を積んだ今も「毎日、鍛えられています」と学び続けるその姿勢は、まさに実り豊かな稲穂のようです。

そしてこれまでの経験から、また日々めまぐるしく変わる状況や支援内容から、特別支援に関わることの難しさ・大変さを日々痛感されていたそうです。

特別支援教育では、「自立活動」という、教科とは違う活動がメインとなり、その活動の区分も6区分27項目と幅広く、支援を受ける児童の実態に合わせて担当者が必要な活動を取捨選択し、実態把握をもとに、指導内容や指導法、そして評価をします。
しかもその全てを記述によって作成し記録します。

その膨大な作業をデジタル化して、他の先生やこれから特別支援に関わる先生の業務にかかる時間を減らし、少しでも支援計画や方法を組み立てる時間に余裕を持ってほしい。
さらに特別支援に関わったことのない先生たちにも手に取ってもらい、それをキッカケとして通常学級の中でSOSを出せない子どもたちのために生かしてほい。
その思いが「特別支援版をお願いします!」の声につながったのでした。

そして、年末年始の忙しい中、学校の感染症対策や、保護者や他機関との関わりの合間を縫って、製作のアドバイス、指導など数十回のやりとりを、気持ちで引き受けて下さいました。


R先生が言っていました「わたしの特別支援のモチベーションは子どもたちの成長です。難しい分野ではあるけれど、成長しかない子どもたちとの時間は本当に楽しいんです」

「成長しかない」

その言葉を言える先生に、教わる生徒はどれほど幸せでしょう。

もし、自分の可能性を信じてくれる人と出会えたら、、、。
それだけで、その人の人生は必ず変わると思います。

一人でも多くの先生に、特別支援版とともに、
R先生の思いも合わせ伝われば幸いです。

いつの日か、特別支援が本当の意味でインクルーシブ教育になる社会が来ることを願ってやみません。


先生手帳【特別支援版】はこちらから!

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