なさけない大人の引きこもり
この当時の私は、情けない事に
引きこもりになってしまい
誰とも口を聞けない状態が続いてしまった。
自分では全くこの当時の事は記憶にはない。
気がついたのは
心配そうに見つめた息子の顔で
私に「今月のお金渡しとく」と言われ
当時大学に通っていた息子がバイトで稼いだお金だった
「はっ」とわれにかえった時に
私のパソコンの上に置かれたお金と小銭
買い物のレシートの束(晩御飯や食事は息子が買い物をしてきてくれていたらしい)
そのレシートを見るとこの状況が2カ月も続いていた事に気付いた
息子は私をみて「じゃぁ飯でも食いにいこか」と言ってくれた。
まだ小学一年生だった娘は「お母さん元気になった?よかったー」と笑っていた
3人で行った「スシロー」なんだか味はしなかったが
心が「美味しい」と感じた
それからこのままではいけないと思い次の日に私は、就活をした。
母からの呪縛から解かれた後は、
「後遺症」との戦いでもあった
自分の感情が思うようにコントロールできず
たまに仕事もズル休みをした事もあった。
人付き合いも何度も失敗をしてしまった
まともに前を向けるようになれたのは
ここ2年ぐらいからのように思う
10年の月日は必要だったが
でもこうやって今の自分がいてる
今ほんとに自分の人生を歩んでいるのだと
実感ができる
人生のしたい事をして
子供達と楽しく生活を今は送っている
しかしいずれ子供達は巣立っていってしまう。
この生活も後数年かな?
でもこの後は自分の人生を楽しく生きていきたいと思う