親の欲求が子の欲求を押しつぶす

実際、毒親でも子供の肉体的な世話は良くしてくれるようです
衣食住はきちんと整えるので全く問題ない親に見えます。


しかし、子供が求めているのは親の愛情です。
これは肉体的世話をしていない子供にも値するように感じます


子供は親の愛情によってこの世に受け入れられていると感じますが、愛情が与えられないと子供は自分は受け入れられない存在なんだと感じ、自然体で生きられなくなります。
そして、親が自分に望んでいることを察知してそれを行うようになる、いわゆる「いい子」になっていきます。
 親は自分の言う事ただよく聞く=いい子と思います


毒親はそれを望んでDMC(家庭内洗脳)を行います。
この「いい子」は心からそうなっている訳ではないので、不安要素という爆弾を抱えもって成長し、ある段階でそれが爆発することになります。
 

DMC(家庭内洗脳)は表面的には暴力に見えません。
しかし、DMC(家庭内洗脳)は確実に子供の心を蝕み、歪んだ親に適応した歪んだ生き方しかできなくなります。
そんな毒親に対応した人生観で世の中を生きようとした時に、社会に適応できない自分に気付き、もがき苦しむことになります。
 
 
毒親との決別には時間がかかる
私は今50代ですが、なんと30代半ばまで自分を取り巻く問題が幼少期の家庭内から発生していたことに気付きませんでした。
しかし、結婚して異なる文化、価値観を感じていく中で自分が子供のときにいた環境はおかしなものだったと気付いたのです。
私は毒親にDMC(家庭内洗脳)されていたと思いました。
 
でも自分の考え方がおかしいと気付いてからもなかなかDMC(家庭内洗脳)の考え方からは逃れられませんでした。
歪んだ思考と決別しようと考え方を変えても、すぐに毒親がDMC(家庭内洗脳)で植えつけた元の考え方に戻ってしまいなかなか変わらないのです。
DMC(家庭内洗脳)を卒業するのには年単位の時間がかかると言いますが、私も客観的に自分を見つめられるようになるまでに結局約10年かかってしまいました。