見出し画像

preview市民ギャラリー栄次世代アーティスト企画展 水上卓哉の世界~イノチトハ~:第6展示室

2022年9月6日開幕します。市民ギャラリー栄次世代アーティスト企画展 水上卓哉の世界~イノチトハ~で展示される作品から一部を一部屋ずつご紹介してまいります。どうぞ会場に足をお運びください。

ご来場いただきますとまず最初にご覧いただきますのが第6展示室「この小さな世界」です。
この展示室には私が小さな命の輝きに魅せられ画面に閉じ込めた作品群が並びます。20点の中からいくつかをご紹介します。

ともに生きる F100 シェル美術賞2016入選作

制作テーマoneness を伝えるためにクマノミとイ ソギンチャクをモチーフとし海の中の広がりを描いた。異種の生物であるクマノミとイソギ ンチャクがお互いに協力し合って生きているようにわれわれ人間もお互いを思いやり「と もに生きる」ことができるようにという思いを込めて制作。2016年制作「ともに生きる」がシェル美術賞に入選したときは本当にうれしかったのを覚えています。入選作家が一堂に会し講評会がありますが私はあまりの緊張で作品について言いたいことの半分も話すことができませんでした。いつかもう一度この舞台に・・・。リベンジしようと心に誓いました。紅茶インクを使い始めて頃の作品です。

この小さな世界~モクズガニ~ F30

鳳来寺山自然研究博物館に訪れたときのこと。モクズガニが館内に展示してあるのを見た。そしてもう1匹入口から出入りしているものもいた。自然の人間の近さを感じ、このあたりは気持ちの良い場所だなあと思った。第9展示室に『二ホンイタチ』第10展示室に『イノシシ』『ヤマセミ』はこちらでの取材をもとに制作している。

Blue Eyes (ピラルク) F100 シェル美術賞2018入選作

ピラルクを初めてみたのはアクアトトぎふ。こんなに心惹かれる魚に出合ったのはこの時が初めてかもしれない。大きな体、大きな鱗、そして青い目。こんなに身近に描きたいものがあったのか。ばったり出会ってしまった感じである。目から描き始めピラルクの体を描いているときも楽しかったが、奥にある木や水中から見上げて水面を描いているときは、私もピラルクになったような気がしました。やはり目力に圧倒されたのかもしれない。

この小さな世界~オウムガイ~ F4


オウムガイは良く描くモチーフ。これは南知多ビーチランドで見たオウムガイの展示を取材して描いたもの。近くで触れ合える水槽だったと思う。上からも横からも観察することができた。何とも不思議な形と触手の揺らめきが魅力である。
この作品は今は亡き青焔美術研究所の米山先生のところで一番最後に描いていた作品に2022年になって色を入れた。
今年になるまでなぜか手を入れてはいけないような気がして5年間線描のまま残しておいたのだ。先生の思い出と最後に交わした言葉を大切にしながらもやっと卒業できたような気がしている。
入り口を入ると一番初めの第6展示室「この小さな世界」では20点を展示。皆様のご来場を心よりお待ちしております。

市民ギャラリー栄HP
■9月6日~18日 10:00~17:00 ※月曜休館 最終日は16:00閉場
■市民ギャラリー栄8階全室 名古屋市中区栄4-1-8 Tel052-265-0461 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?