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【8x9通信】2021年10月号

こんにちは、ハックです!早いもので今年ももう残すところわずかですね。先日ようやく8x9プロコンが無事に開催されてスタッフ一同ホッとしています!とても楽しいイベントとなりました。生徒さんたちの自由な発想の作品、見ていて面白かったです(^^) 成長も感じられました! それでは、10月の【8x9通信】をお届けします!

お知らせ

先日、8月9日(8x9の日)の開催が緊急事態宣言や警報発令で二度も延期になってしまっていた「8x9プログラミングコンテスト2021」が、「eSPORTSアリーナKOBE三宮」で開催されました!くわしくは、こちらの記事をご覧ください。

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また、本来は夏休み中に開催予定だった特別授業「ハック花火大会 2021」も10/31(日)にようやく開催されました。こちらの記事をご覧ください。

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初級Ⅰコース

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《レッスン内容》

10月はScratch+FireAlpaca(ファイアアルパカ)のレッスンです。
FireAlpacaは、PhotoshopやIllustratorのようにお絵かきや写真の加工などが出来るフリーペイントツールです。
前半週は、主にFireAlpacaの使い方を学びました。その後、描いた絵をScratchで動かす簡単なプログラムを作りました。後半週は、写真を切り取って加工する方法を学びました。インターネット上から写真を選ぶとき、著作権についても知ってもらいました。自分で作品を作るうえで、著作権についての知識はとても重要です。インターネット上での著作権フリーのイラストや写真の探し方なども学びました。
今回のレッスンはプログラミングより「お絵描き」の部分が多かったのですが、「レイヤー」の概念など少し難しい部分もありました。お絵描きの好きな生徒さんは夢中になってFireAlpacaを使っていました。

《狙い・成果》

「外部のツールを使って作ったモノをScrathに取り込む」というように、色々なツールを使いこなせる最初の一歩として初級ⅠではFireAlpacaを利用しています。
Scratchではできないことを別のツールを使って実現させることができるようにできないから終わりではなくできるようにするためにはどうしたらいいかを体感してもらえたと思います。
また、後半の授業では著作権について説明しています。インターネット上にある画像や音楽などはそれを作った人がいて著作権があるということを伝えています。著作権にはいろいろと種類があり「使ってもいいですよ」と公開しているモノを選んで利用する。使っていいかどうかわからない時は大人に確認するなど「使ってはいけない」ではなく「使えるものを探す」方法を説明しました。プログラムの学習を通してITリテラシーも高められるようなレッスンを行っています。


初級Ⅱコース

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《レッスン内容》

初級Ⅱクラスは10月、11月の2ヶ月間で「社会問題を考えてみよう~Scratchを使って社会問題に向き合う~」をテーマに、SDGsに関するScratch作品を制作しています。「SDGs」について調べて、考えて、設計書を作って、プログラムを作ります。
前半である10月は「SDGs」について、先生から説明を受け、自分たちでもインターネットの検索を用いて調べました。なかなか身近な問題としては捉えづらく、頭を抱える生徒もいました。何とか自分なりにかみ砕き、設計書を埋めることが出来たら、お手本と同じ「SDGs」クイズや、その他のゲーム作品の制作に取り掛かりました。


《狙い・成果》

 「SDGs」の課題を紹介すると、「えーっ」「そんな状態なの」「なんで?」という反応がありました。
 すぐに答えるようなことはせずに、なるべく自分で調べて、考えてもらうようにしました。
 みんな、Google検索をしてよく調べてくれました。調べたことや考えたことをみんなに伝えてくれる生徒もいました。
 大人も子供も、自身の身の回りのことでせいいっぱいで、なかなか社会へ目が向きません。そんななかで、社会のこと、世界のことに、よく関心を持ってくれたと思います。

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中級Ⅰコース

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《レッスン内容》

中級Ⅰは、ブロックプログラミングからテキストプログラミングに移行するために8x9Craft(言語はJavaScript)を用いてインプット中心に課題を進めています。偶数月である10月は、習熟度の確認も含めてアウトプット主体のレッスンを実施しました。
1)グループでプレイヤーを邪魔するステージを作る「はっくん攻城戦」
2)お題の建造物をどれだけ効率的に作れるか「はっくんスプリント」
3)建造物を設計して作る「建築ビルド」
課題の中で学んだことを応用できるよう、自分でプログラムを考え作っていきます。アウトプットのレッスンは「ここは繰り返しが使えるな」「ここは関数にした方がいいな」「変数より定数にしたほうが良い」など気づきの場にもなります。
他の生徒が作ったプログラムを見て「なるほど」と思ったり、この課題をクリアすれば「こういったプログラムを作ることができる」など生徒自身のモチベーションアップにもつながります。

《狙い・成果》

※中級Ⅰは初級とは違い、基本的に期間毎の内容の区切りはありませんので、以下は通年の中級Ⅰ自体の狙いと成果となります。
本格的なプログラムをつくるためには、やはりテキストでのプログラミングが必須になってきます。ゲーム・アプリ・業務システム・科学技術研究・ホームページ・その他のIT技術活用やコンピューティングなどのプログラムは、それぞれの用途目的に適した英語ベースのテキストプログラミング言語でプログラミングをします。
中級Ⅰでは、将来、どのようなテキストプログラミング言語を使うことになっても対応できるような、テキストプログラミングの基礎・本質を身につけることを目標にカリキュラムを定めています。
まずは、初級のブロックプログラミングで学習したプログラム3大要素「順次処理」「繰り返し」「条件分岐」を、改めてテキストプログラミングとして学びます。8x9craftならではの「同じ目的を、違うプログラミング言語で実現」を活かして、「あ!英語(テキスト)になったからと言っても、ブロックプログラミングとプログラムの流れは変わらないのか!」という感覚をしっかりと体験します。
その後、さらに本格的なプログラミングの文法や考え方を実践を通して身につけていきますが、淡々と教科書通り的にやっていくのではなく、1つ1つ本質を捉えて問題解決に取り組むカタチになっており、1つの課題に何時間もかかることもありますが「仮説と検証」「Try&Error」をたくさん経験し、根気よく粘り強くやれば必ず問題は解決できることを身につけ、チャレンジすることを恐れない心を育んでもらえるようにしています。また、プログラミングなどの制作作業はチームワークが大事になってくることなどを伝え、コミュニケーションの大事さをプログラミングを通して学びます。これはきっと将来プログラマー以外のお仕事にも活かされていくと考えます。


中級Ⅱコース

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《レッスン内容》

【辻クラス】
私自身、数学が好きなので、プログラミングと関係性の深い、機械学習(AI)、数学・物理・統計・データ分析などのレッスンを実施しています。言語は人工知能、機械学習で多く使用されるPython言語を使用しています。
中級2クラスでは、生徒さんのレベルと、やりたいことに合わせて授業を進めています。
<数学プログラミング>
三角関数、複素数を使って、pythonで「スピログラフ」をモデル化したり、複素数の計算で「マンデルブロー集合」を描いてみました。
学校でやっている数学を、別の見方で、学ぶことができています。
<AI (Deep Learning)>
「自然言語処理」の手法を学んでいます。今回は、長い文章から、関連性の強い単語を抽出する処理を学びました。
サンプルプログラムをステップ実行して、動作を確認しました。
<Webアプリ作成>
サーバ側の処理を、python で作り、クライアント側の処理を、HTMLで用意して、サーバ ⇔ クライアントを動作させて、Webアプリの基本を学びました。

《狙い・成果》

【狙い】
・時代が変わっても役に立つ、基礎となる技術を修得する
・プログラミングを通して数学、物理の理解を深め、より幅の広い開発ができる事を目指す
・プログラミング、数学の面白さを知ってもらう
【成果】
・自分で学んで、自分で調べて、自分で解決する力を身につける
・パターンを見抜く力がつき、そこから応用する力に発展させる
・数学に関しては、生徒から次のような声をきいています。
  「学校の数学授業の予習になった」
  「数学が目に見える形になると、おもしろい」
  「数学が学校以外でも役立つことに気づいた」

【この記事を書いた人】

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大原 真希 / インストラクター及び事務スタッフ
大学卒業後、神戸の企業でシステムエンジニアとして働き、出産を機に退職。その後母親業に専念し、徐々に自宅でのプログラム請負やパートでの事務職を経験する。現在は大学で派遣スタッフとして働く傍ら、「キッズプログラミングスクール8x9(ハック)」でのインストラクター兼事務スタッフとして働く。プログラミング、データ加工、業務効率化が好き。Excel、SpreadSheetが得意分野。





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