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季節の器-令和3年初夏

ゴールデンウィークが過ぎると、初夏。

俳句にも季語が有り、一年で最も快適な季節とも言える5月初旬を愛でる沢山の句が残されています。

正岡子規と並ぶ、俳句の巨匠が鎌倉に住み、鎌倉文士として活躍をしていました。高浜虚子その人です。

大仏様が登場したり、ほととぎす・老僧・実朝・山門・伽藍等など聞いただけで、ああ鎌倉の風景ねと解るワードが登場します。

料理にも景色やお作法があります。

夏を迎えるこの時期、涼しげで軽やかな薄手の陶磁器が好まれます。ガラス器には少し早いけれど、もうじき夏を感じる器たちで季節の予感を表現します。

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食材は、青み野菜を中心に、と言っても青とは緑のこと。

艶々した、みずみずしさが食欲をそそります。

改めて、このように文字に起こすと、年を重ねる毎に、季節感と一言で言い切れぬ、日本人の「自然感」とでも言うのでしょうか、日本らしさと言うのでしょうか、その様な息づかいが、おなかの中から生まれてきます。

4月20日からのご来店料理には、1年間封印してきた陶磁器や塗り物の器を使用して参ります。

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和食はもともと米食をベースにSDGsにも多くの点で共通する考えがあり、持続可能な食の世界観を作り上げてきました。

和食の姿は、少しずつ変容していますが、料理という字のごとく、

理を整え、よりシンプルにお楽しみ頂ける今の時代に相応しい「和食」をご提供し続けて参ります。

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