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#22 思い込みの効力

朝、息子から突然の電話。
自転車がパンクしたと言う。

息が荒い。
学校に遅れまいと自分の足で
走りながら連絡してきた。


自宅近くの河川敷に置いてきた自転車をピックアップして修理に出すのが、私に課せられた任務。

まずは自転車の回収・・・

なんだが、用心深い息子は、鍵をかけて自転車を置いてきた、とのこと。

(いや、私がすぐに出かけられないと踏んでの行動かもしれない。息子よ、それは正しい)

合鍵は、家族全員で使っている鍵入れの中だという。そんなのあったっけ、と思いながら捜索すること数分。それと思しき物があったのでひと安心。ようやく本体(自転車)の捜索に着手する。

置いてきた自転車の風景写真を頼りに徒歩で付近を探してみたが見当たらない。
もう少し先かな、と河川敷を学校方向へと
更に歩いてみたがやっぱり無い。

おかしい。

ここでハッと我に返る。
地図をもらえば良いじゃな〜い。

送信されてきた地図をよく見ると、、、

なんと、通りすぎている!?

もと来た道を戻る。
良い運動だ。

地図が指し示した場所には、確かに息子の自転車があった。良かった〜

私が見つけられなかった原因はおそらく、反対側の歩道を歩いてしまったのと、『多分この辺だろう』という思い込みなんだと思う。視野を広く、もっとキョロキョロしてたら、すぐに見つけられたんじゃないだろうか。


さて、無事に回収した自転車は、学校近くの自転車屋さんへと持ち込んだ。後輪には深々とクギが刺さっていた。修理代を先払いし、息子が帰りに取りに伺うと伝えた。

私の任務はここまで。
お疲れ様でした。

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