取材を受けたら大変な事になった話

猫の動画に紛れ友人の「喜びのブリーフ踊り」が添付された悪質なメールが送られるなか、國學院大學メディアnoteの方から取材要請のメールが届いた。

先程の友人からの掃き溜めから湧いたようなメールとの差が凄まじい丁寧なメールであった。
喜んでお受けすると、取材の概ねの内容が送られてきたが
 ○大学の時に何に打ち込んでいたか。
 ○どんな子供であったか。
などの私自身への質問が羅列されており、入学初日から池に落ちた不穏な学生時代と、近所のオヤジの観察日記などを生成した不気味な子供時代などの碌でもない記憶が呼び起こされた。
この時点で既に事故が起きる予感しかせず、思わず「何の志もない学生時代でしたが大丈夫でしょうか」と予め予防線を張る事となった。

念の為、編集担当さんに取材を受ける旨などを連絡し、事によっては
「取材したはいいけどやっぱりいいです」
と、言われる可能すらあるとお伝えしたところ

『やーこさんの取材記事がなかなか掲載されないときは、「あぁ…そういうことか…」と思っておきます!』

という非常に理解度の高い返事が来た。

リモートによる取材が始まり、最初は猫を被り「過去はどうあれ、今は立派な人間になりました」と思われようと目論んでいたが、そんな化けの皮は場末の老婆のネグリジェほどに装甲の薄いものであり、序盤からまんまと剥がれあわやセンシティブといった状況になった。
結果として、貴重な青春時代に何らかの武器を振り回し、肉を喰らい酒を浴び、我が家に立ち寄った者がいれば不気味がられて過ごしたという気の毒な物語を語るだけとなった。

学生時代に打ち込んでいた事については
「食肉と飲酒」
などと答えた為「他には……」と折角良い方向に私から何かを引き出そうとしてくれていたというのに、さんざ悩んだ挙句
「ないですね」
と断言する他なく、己の4年間を呪う事となった。

これから大学に入学する希望溢れる学生達に起こりうる未来として私の学生時代を見せれば、夏休み前に重めの麻薬防止VTRを上映された時の雰囲気が漂う事だろう。
取材の席にいた方々に
「どうしようコイツ……」
と、思われていない事を願う。

リモート画面越しでも人見知りが発動する私であるが、話しやすい雰囲気を作って頂いたおかげで楽しい時間であった。
しかし、楽しいが故に油断しネグリジェが消滅したとも言える。

取材される側がどんなに酷いあり様であっても、プロの手腕により無事記事となったのでここに記載させて頂く次第である。
酒と肉と物騒な内容の取材は文末に貼らせて頂いたので、國學院大學メディアnoteの方々の苦労を見て頂ければ幸いである。

ついでに、今後もこの青春時代を背負っていく私に暖かい声援を心の中で送って頂ければ、皆様の優しさが五臓六腑に染み渡る所存である。
どうか自業自得に駆られる私をぬるま湯のような眼差しで見守って頂くか、見逃して頂くかして頂きたい。

【取材記事】
○國學院大學メディアnoteさんに取材して頂いた記事です。読んでくださったら嬉しいです。
https://note.com/kokugakuin_univ/n/n5d67531e724d?nt=_4856891


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?