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日々是メモ「レッドタートルを見る。2020」

12月31日木曜日の 日々是メモ

・植物 正月ということもあり、縁起のいい植物を調べた。松竹梅!


・読書 『困難な結婚』より。友人より勧められて読んでいる。「パートナーは宇宙人。長い結婚生活を経て、夫婦の距離が1000里から700里くらいの距離に近づけていたら良し、と思う方がいい。」という内容に、自分のパートナーへ対する甘えがまだあったことに気づいた。そうか、宇宙人か。仕事をしていて変なクレーマーさんに出会った時に、この人は宇宙人だ!と衝撃を受けたことがあったが、同じ感覚でいれば良いのか。全く話が通じないぞ!そいうところから、いろんな問答を経て、ああ、少し分かり合えておかえりになられて良かったわ〜と、いう形になれば良いということか。少しずつ共感できる部分が増えれば大したもだわな、と思えるようになり、肩の力が抜けた。この本に関しては読み終えてまとめることにする。結婚等々悩んでいるみなさまへおすすめ。※作者の内田さんは結婚してみることを勧めている。


・エンタメ 今日の拡大テーマ 『レッドタートルある島の物語』を見た。 

 ジブリから出ているが、フランスのマイケル監督の作品。セリフの一切ない物語、と記憶していた。ジブリと思う程に絵が苦手で敬遠していたのだが、この機会に見てみた。
 私にとって映画というものは見るタイミングに意味があると思う。強く感じた。子育てをして、今年から子供と共に新しい土地に来て、自分の人生において自然を再度身近に感じるような穏やかな生活をしたから、この作品を素直に受け入れることができた気がする。仕事だけをひたすら頑張っていた自分だったら、「絵がきれい、特に海と生き物たちの動きが美しい。」とビジュアルの感想で終わっていたかもしれない。(仕事に一生懸命の時は自分に余裕がなかったから) 
 

 私がこの映画を見た感想(結論)としては、「いのちとは、という問いを、心の琴線レベルで感じる作品」だった。あくまで感じる、で終わる。問いの答えはわからない。頭だけでは受け入れられない映画だったので、誰かと共有できるだろうか(感想を伝えることができるだろうか)、という不安すら感じる。 
 でも、これは初めての経験だったが、問いで終わってもモヤモヤしないのだ。ふと、映像を見ながら、心の琴線(としか今の私には表現のしようのない、自分の精神的・こころの深い部分)で何かを感じていた。安堵でもすっきり感でもないのだが、しかし、「あぁそうだよね、これがいのちってものなんだよね、そもそも、そうだった」と感じたような気がする。感じることができただけで、言葉にはうまくできないし、言葉で感じてもいなかった。でも、心の琴線に確実に触れた。感覚の世界だ。時間を経て何度か見たい作品だと思った。できるのなら、死ぬ前にも見たい。笑
 
 作品を見終わると、'いのち'というのはそもそも人間だけのものではないんだったと、いのちと聞いて浮かぶイメージが広がる。生命や自然の中の人間である事を理解する。容赦無く、どうすることもできない厳しい自然にも遭うし、愚かだとすら思う人間に対して、他の生物と同じように慈しんでくれるいのちもある。(この慈しみを感じた時はじわっと泣いてしまったものだ)
 そして現実の自分は、いかにその事を遺伝子レベルで忘れ去って生きているのかと気づかされる。多分、多くの人間が忘れている。
 

 気持ちの部分で見ないで、脳味噌だけで映画を見ていたら、正直気持ち悪いと感じる一面もあった。その気持ちも正直隠せない。自然とか生き物の描写は美しいのになんか人間の絵がなぁ、と思ってしまったり。ファンタジーなのか?これを見た人にどう思わせたいんだ?と制作の裏を考えてしまう時間もあった。キャストアウェイ(という映画)に似てるのか?とは、中盤まで考えてしまった。ネタバレになるのかもしれないが、作中に出てくる津波の描写は東北大震災をどうしても思い出してしまって、その時の恐怖が蘇って辛いと思うシーンだってあった。
 しかし、親と子の別れの瞬間、パートナーの別れの瞬間、クライマックスと見ていくうちに、頭で考えずに気持ちで見れるようになっていた。親になった今と身近な人の死を経験した今だから、感慨深くこころで感じることができたのかもしれないが、だからこそ、私が見るタイミングは今だったんだなと思う。
 

 自然や生き物、もう今ある身近なものはすべて人工的なもので本来の姿とは違うものかもしれないけど、人間の社会よりスケールのおおきい世界を感じて生きる瞬間を忘れないようにしていこうと思う。忘れそうになったら、またこの映画を見るようにする。
 

 私の生きる時代からさらに進んだ時代、我が子が大きくなったときにこの作品を見たときにどう感じるんだろう。「昔の地球ってこんな感じだったんだね」と言われそうで怖い気もする。そのとき感じる「いのち」ってどうなんだろうか。
 と、未来を考えるなんて、この映画、SF的一面すら感じる。(私の好きな映画『インターステラー』を見た後と似た感覚もどこかで感じるのだ。)不思議だ。ぜひ見てくれたら感想を願いたい。

 感想だけで手一杯で、あらすじなど全く書けなかったので、気になる方はこちらをご覧くださいませ。とにかく絵、アニメーション美しい。


・ニュース 年末の歌謡曲の特番を見ていて、筒美京平という偉大な方が亡くなられた事を実感した。平成生まれの私から見ても、良き昭和の時代を音楽で飾った人じゃないか。R.I.P

・育児 畳む直前の洗濯物のやまへ突っ込んでくる。布団には興味を示さないのになぜ洗濯物。洗濯物を畳むのも本気のスピード勝負。

・人間 コーヒーは熱い方が美味しいし、コーヒーを飲む時のマグカップは縁が厚い方がより美味しい。私はコロンビアの豆が好きなようだ。ありがとうコロンビアのコーヒー生産者さん。

・今日のおめでとう 今年も精一杯生きました。いろいろあって学びの多い1年になりました。腹が煮えくり変えるほどの怒りも覚えた1年だったが、今清々しい気持ちで新年を迎えられることに感謝。そして嵐ありがとう。涙

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