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《日記》6月22日(土)

家族の中でいつも夫が最後に寝るのだが(正確に言うと猫たちだけど)、毎朝リビングに降りると大抵なにかひとつ夫の「ウッカリ」が発見される。窓が開きっぱなしとか、小窓が開いてて更に網戸が閉まってないとか、謎のごみが残されてるとか。2日に一度は必ずなにかある。
昨晩は食洗機のスイッチを押し忘れていたようで、食洗機の中には汚れたままのお皿たちが残っていた。
できるだけ言わないようにしている。
出勤前の夫は非常にセンシティブなので、ちょっと角が立つ言い方になると機嫌が悪くなる。
でもたとえば夫が「あれ?小さいスプーンは?」とかって言ってきたら「あ、いや食洗機まわってなくてさ…」みたいな言い方をすると、え!ごめんー!と素直に謝られる。根はいいやつだがむずかしいお年頃。

私は私でウッカリしてて、米を炊くのを忘れていた。夫の昼のおにぎり分はある。夫と息子はパンなので、私の主食が無いというだけ。
ならば、と、準備しながらハッピーターンを食べた。夫がお土産でくれたハッピーターン。
息子が赤ちゃんだったころ。離乳食より煎餅ばかり食べることを友人に話したら「お煎餅、お米だもんね!ご飯食べてるようなもんだね」と言ってくれたのがずっと神経を柔らかくしてくれている。
朝からハッピーターンだぜ、不幸中の幸い、ウッカリ中のラッキー。さいこうじゃーん。しかも1人っきりだからCreepy Nuts聴いて踊りながら食べた。夜中かよ。ラッキーなわたしにハッピーがターンしてクリーピーがナッツでブリンバンバンがボン。
私が好きなのはかつて天才だった俺たちへ。
Creepy Nutsを知ったのはオードリーのANNがきっかけだったので、曲を聴くと夜中の気分になる。

箸で食べる派。ポテチも。


午前中は息子とブリンバンバンを流しながらリビングをひたすら走った。なぜかブリンバンバンを流すと私たちは走る。いや、私は踊りたいんだけど、息子が「ままも、しれーっ(走れ)」というので2人でテーブルをぐるぐる走る。手拍子や、ダンスを交えると息子はギャハギャハ笑いながら走る。


夕方、近所の野良猫(というか地域猫というか微妙な子たち)に、お水をあげに行った。

本当は保護してあげたくて、手術もしないといけないし、いろいろ動いたのだけど断念した。この話はまたいつか書く。一筋縄ではいかない問題だった。全部人間のエゴなんだ。
雨の日も、暑い日も、寒い日も、気になってしまう。ごめんねごめんねっていつも思っている。

おやつをあげていいものなのか、一応市役所の方に確認したことがあり、片付けをするならいいとのことだった。私の住む市はTNR活動に前向きらしく、保護団体もいくつかある。(我が愛猫たちもそのうちの1つの保護団体からきた。)

ちゅーるをあげたことはあるけど、遠巻きに置いて、食べ残しは片付けるスタイル。存在を確認できなければ、置かない。
水を置いたのは初めてだった。1匹、ものかげでまったりしてる子がいたので、視界に入るところに水と、ちゅーるも添えた。

その辺りの人たちは猫がいることは勿論承知だけど、好ましく思わない人もいる。なのでいつも、怒られたりしないか少しどきどきする。
今日は近くで用を済ます30分程度の時間、水を置いて離れた。猫用の水であること、すぐまた回収に来ることを念のため水の皿に書いておいた。

水は少し飲んでいた気がする。嗅いだだけだったかなあ。私たちがしばらく遠巻きに見ていたのがいけなかったかも。
外の生活、夏は特に、水分の確保が死活問題だ。新鮮な水はなかなか飲めない。
また行くね。

http://haro-law.org/

夜ごはんを終え、シンクで皿などを片付けていると息子がキッチンに来た。梅シロップの瓶を触っている。

6月頭、瓶に入れたときの写真。息子の足。

あまり気にせずにいたら、「閉まらん」みたいな声が聞こえて、振り向くと蓋を開けていた。開けれるの!!?幼児には開けるのが難しいと思っていた。

あ、ちょ、ちょっと、待ってね〜〜〜とか言ってる間に、ドンっと音がし、見ると瓶が倒れ、結構な量が床に流れ出し、梅もごろごろと転がっていた。

どうやら息子は、私が攪拌のために瓶をくゆらすのを真似したかったらしい。ママはね、それ、蓋をした状態でやるんだけどね…。

梅シロップ作りは楽しくて、大事に大事にしてたから、かなしくて静かに泣いてしまった。怒る気持ちは失せててよかったけど、息子も次第に「まずいのかも」と思ったのか、「◯◯くんも、拭くー?」と聞いてきた。いい子だね。でももう何もしないでほしくて、離れていてもらった。

シロップはゆっくりゆっくりアハ体験のスピードで床に広がり、私の中には絶望感と脱力感が増して行った。梅のいい香りが漂っていた。
拭いても拭いてもシロップが減らずどんどん湧いてるような気さえして、めそめそしながら掃除していると夫が帰宅した。
息子は夫を出迎え、事故現場に連れてきてくれた。大変なことと認識したようだった。
夫はワア、と言って私と息子を励まし、片付けを手伝ってくれた。

私が「無」になっているのが息子は怖かったようで、その後ママとは風呂に入りたくないと泣いていた。夫が帰宅するまでは元気な顔をしたけど、それって気を遣ってくれてたのだなと気付く。いろいろと気を遣わせて、母親としてどうなんだろうと自分で思う。
どうにか一緒にお風呂に入ってくれて、湯船に浸かるとお互い通常を取り戻し、仲良くいちにちが終わった。


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