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《育児日記》ボケとツッコミを覚えた

2〜3歳ごろの子どもは個性が顕著にあらわれ、何かしらで大人を驚かせ、うっかり親に「うちの子…もしかして天才…?!」とあながち本気で思わせがちである。子育てを終えた方々に話を聞いていると大抵一度はその過程を経ていて、30歳上のお友達は「そのくらいの歳の子はみんな何かしらの点で天才なのよ」と仰っていた。なるほど。

私は性格的なものなのか、子供と接する仕事をしていたからか、その点かなりドライだ。
息子の成長に関しては心から感動し褒めちぎるが、夫がどんなに「えっ天才?!」や「芸能界に入れるべきかな?!」などと浮かれていても(ああ、夫は20年以上教育業界にいるので、やっぱり仕事とか関係ないのかもしれない)、微笑みで返すに留めている。

さて。
とはいえ、息子は天才かもしれない。

2歳3ヶ月にして、ボケ、ツッコミ、ノリツッコミ(?)をマスターしたのだ。

数字を数えられる、ひらがなが読める、お着替えができる、歌を歌える、踊れるなど、そういう「
天才」はきっといるだろう。
ボケとツッコミとノリツッコミができる2歳児って…というか、そもそも親が心構えしている「子どもの成長段階項目」の中に「お笑いスキル」は入っていないので一般的な成長曲線がわからないのだけど、前述の通りそのあたりにはいつもドライな私も息子の成長ぶりには驚いた。少し戸惑って褒めそびれている。褒め方もわからん。「ツッコめたねー!!」???

息子が誰から習得したかって、私だ。なんだか申し訳ない。教える気なんてなかった。他に教えるべきことが山ほどあるような気がする。

最初に覚えたのはツッコミで、絵本を読み聞かせしているときだった。
(※以下、素人30代女性が幼児に向けて発した小ボケが綴られますが、温かい目でお読みください)
息子は同じ絵本を繰り返し読みたがるので、私ったら飽きてしまって。
絵本のタイトルを言った後、違う絵本の物語を話し始め、「違う違う〜!」と自分でツッコむ、という茶番をやったところ、結構ウケた。
電車の本を開いてパンどろぼうの話したのだったと思う。パンどろぼうはたぶん千回くらい読んでるので暗唱できる。
ウケたらまたやるのが人間なのだが、そのうち息子も「チガウチガウ」を覚えた。嬉しい。

その数日後、「バナナと言いたいが、ナを何回言うか分からなくなる」というボケもウケちゃって、「オオイ(多い)〜!」を覚えた。
そのうち息子も「バナナナナナナ…ナナナナ?!」とボケるようになり、私に「多い〜!」とツッコまれたり、自分でつっこむようになった。

今1番ふたりでお気に入りなのが、風呂に入るときに「お風呂にいそげー!」と言いながら、例えば洗面台の収納とか廊下の納戸とか、違うドアを開けちゃうみたいなやつで、
私がやるうちに息子も「チガウヨー!」と言いながら洗濯かごに入ってみたりして、天才かもしれんと思ったのだった。

その他いろいろと私のボケにつっこんでくれるようになり、我が子ながら言葉をよく聞いていること、状況をきちんと把握し(多分)こちらの言動の違和感に気づくことができることってすごいと思う。
それはまず言葉の理解が発達し、発語も増えてきたからできることで、3ヶ月前までほとんど喋れなかった息子がこのような方向にも進化を遂げるとは本当に驚いている。
その感動と同時に、私個人的にはボケたらつっこんでくれる人がいるのがとても嬉しい。これから先、大きくなっても今のまま、げらげら笑って可愛くツッコんでノッてくれる子でいてくれないかな。母も精進するからさ。

1秒後に踏まれる私の力作

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