イヤイヤ本格シーズン開幕〜母ちゃんは透明人間〜
少し前にこんな記事を書いた。
息子は早くから自己主張をする子で、なんなら新生児期からあれやこれやと要望は強くしぶとく主張してきたように思う。
もっと言えば産まれてすぐに大きな声で泣いていた時から何か言いたげだった(※大袈裟)。
息子への第一印象は「堂々としているなあ」だった。私の腹の向こうから登場した息子が強い光と圧を持ってして泣いており、「すごい、何かを、訴えてるなあ」とぼんやりした頭で思ったのだ。
成長するごとに声量もパワーも意志も強くなり、だんだんと誤魔化しがきかなくなり、「イヤイヤ期ってこれのすごいやつかあ…」と何度も想像していた。
が、多分「これのすごいやつ」とかじゃないんだなというのを昨日今日で感じた。
もうすっかり熱も下がり、身体の不調といえば湿疹だけになった。いつものアトピーより辛そうだが、遊んでいる時は気がまぎれるようだった。
おとといまで困っていた「理由のわからない不機嫌」はほとんど無くなったのだが、何が大変って「自分の要望が通らなかった時」の怒り方が半端じゃない。
おもちゃや食べ物でも誤魔化しが利かず、トコトン怒る。そしてものすごく長引く。
これは今までと違う!これがイヤイヤ期なのでしょう…か?
あっちにいきたい。これを持っておきたい。あれ触りたい。今はこれしたくない。だれは嫌でだれがいい。
「網戸の開け閉めをずっとしていたい」が地味に困る。そういうおもちゃって無いんだろうか。
歯磨きも嫌がるようになってしまった。歯磨きは息子の日常で唯一スムーズでイージーなことだったので母はカナシイ。
「寝たくない」は慣れているが「起きたくなかった」が加わり、別に起こしてないのに自分で起きて激怒するようになってしまった。やめてほしい。
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前に読んだ新聞記事を繰り返し読んでいる。
まだ気持ちを言葉にできないので、代弁して一度受け止めることが大事だそうだ。
「気持ちをわかってくれようとしている」という経験が子どもにとって良いらしい。
(その他、具体的な声掛け例やどうしてイヤイヤなるのか、イヤイヤ期のもたらすものなどのお話をされています。讀賣新聞のまわしものではありませんが。)
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って、えらそうに書いたけど、全然できない。
どうにか地雷を踏まないように踏まないようにと思っているけど、そんなわけにもいかない時がある。
時には息子にもこちらの都合を承諾してもらわねばならない。
うまいこと、折衝していこうぜ。
のけぞって暴れるから腕がパンパンだぜ。
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もうひとつ私のメンタルをヨボヨボにさせているのが「おばあちゃん子」だ。
1歳になる前後で強烈に「パパっ子」な時期があり、なかなか辛かったのだが、1ヶ月ほどで終わった。
2人でいる時は普通に遊んだり笑ったりしてくれるのだが、夫がいる時は夫のほうばかり見るし夫としか遊ばない、私には抱っこさせてくれないときもある…という具合。
ハード目な育児が1年という節目を迎え、感慨深くなっていた頃だったので余計に辛かった。
ただ「まあパパは一緒にいる時間が短いからね」というフォローを受けてどうにか精神を保ったり、保てずに不貞腐れたりしていたのだが。
今回帰省して、すぐに息子はおばあちゃん(私の母)にべったりになった。生後2ヶ月まで一緒に育児をしてくれていたのも影響しているかもしれない。
これまた2人でいる時は普通だけど、母が現れるとそちらに猛進、私のことなど全く見えていない。
特に寝起きは私の顔を見るとワーワー泣くのに(なぜ)、母が現れると笑顔でハイハイしていく…
眠い時に私が抱っこしようとすると怒るが母はウェルカム…などなど…。
落ち込まないようにいろいろ考えてしまい、
「あれ、わたしって子どもに自己肯定感を委ねているのか?承認欲求を子どもに向けているのか?!」
と逆に自問自答して自己嫌悪しそうになったりした。我ながら考えすぎだし、不毛だと思う。素直に凹んでテキトーに流せればいいのだけどそんな性格ではなかった。
あまりのガン無視に「おばあちゃんは久しぶりだから」とかいう自分に言い聞かせていたフォローも数週間経つと打ち砕かれる。
「自分にべったりより楽じゃん」とも言われるが、確かに数ヶ月前まで自分にべったり過ぎて疲弊していたのは事実なのだけど、それはそれ!これはこれ!というのは我儘でしょうか…。
まあこれをいいことに楽チンさせてもらおう、と言い聞かせて、透明人間なときは透明なのでメソメソしつつも、切り替えてのんひりしたり家事をしたりしていようと思う。
夜寝るときだけは2人でごろごろして、にこにこしながらころがって、そのうち私のお腹とかに乗って寝たりするので可愛いし嬉しい。このほくほくした気持ちを御守りにしていよう。
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