中国ベンチャーに学ぶ・拾叁「成功に導く”成長志向”」

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🔳ベンチャーは”成長志向”で成功を目指す

7月に入り、中国ベンチャー投資市場は、特にオンライン教育、
医療・ヘルスケア分野を中心に再び活気を取り戻してきました。

2019年の1年間で中国では4,284件の出資が行われ、合計出資額は7,743億元(約12兆800億円)に達した計算になります。2015-17年のベンチャー投資のピーク時期に比べると、昨年の出資件数と出資額は半減しましたが、それでも出資件数が低迷しても尚、1件あたりの平均調達額が1億8,000万元(約28億円)を超えて過去最高額を記録したのは、中国に質の高い優良なベンチャー企業が育ち増えてきた地盤が出来上がったという現れなのだと思います。

▼36KrJAPAN記事内資料より抜粋(https://36kr.jp/53398/)

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ところで、改めて”ベンチャー企業”とは、どういう定義なのでしょうか。

ベンチャー企業は、
短期間で急激な事業成長と規模拡大を狙う新興企業」や、
「安定的な成長よりも事業の創造性・革新性を重視する企業」など
様々に定義・解釈されています。

厳密にベンチャー企業の定義、という決めはありませんが、
何か新しい事業をリスクを取って取り組む新興企業、
の意味合いで語られることが多いのではないかと思います。

そして、これが”スタートアップ”となると、立ち上げた新規事業が
会社設立後数年以内に軌道に乗っていて、かつ上記に加えて
とにかくスピードが速い
最新のテクノロジーをバリバリ使っている
・ぶっちぎりで時代の最先端を行っている
といった先進的なイメージが合わさってくるのではないでしょうか。

一方で中小企業とは、どういう定義でしょうか。
中小企業は業種分類によって条件が変わりますが、
・資本金の額又は出資の総額の幅が5千万円以下から3億円以下
・常時働く従業員数の幅が50人以下から300人以下の会社及び個人
と経済産業省・中小企業庁では定められています。

ベンチャー企業やスタートアップと中小企業とを比べた際に、
実際は言葉の意味以上に大きく異なるのが「成長意識」、
つまり強い成長志向・マインドがあるかどうか、と言われています。

永井竜之介さんの著書、
「リープ・マーケティング 中国ベンチャーに学ぶ新時代の「広め方」 」
ベンチャー企業とは

”「新しい技術、新しいビジネスモデルを中核とする新規事業により、
急速な成長を目指す新興企業」であり、この点に関して日本のベンチャー
企業の多くは、実態としては中小企業に分類される
「自称ベンチャー」だ”

と記されています。
これはつまり、日本でベンチャー企業とされている企業の多くには強い成長志向が欠けている、もしくは成長志向があるとしても中国のベンチャー企業と比較するとまだまだ低い・足りない、ということなのだと思います。

中国ベンチャーの強みである、
失敗を恐れない価値観を持ち、
すぐやる・行動する・実践することの正義感を貫き、
高い目標設定による事業の急拡大を目指す企業が生き残りをかけて
バチバチにやり合うのですから、それは熾烈な争いとなるのでしょう。

しかも、中国と日本とではスケールがまるで違います。
中国は人口14億人、全世界の人口は約77億人ですので、
5人に1人は中国人という計算になります。

また、世界の英語圏人口はおよそ15億人と言われています。
米国の人口は3億2千万人ですので、英語を基準にすると、
大体5倍の人数を対象にしたビジネスが可能となります。

対して日本は人口1億2千万人、日本語圏の対象者もほぼ同数と考えると、
ビジネスのスケールも、商圏の対象人数も、規模がまるで違うのです。

日本はそもそも
・石橋を叩いて渡る安全主義
・変化より安定を求める
・失敗を恐れて挑戦に臆する
・自己主張をしない
・他人の意見に流される
といった性格上の気質も手伝い、
中国や米国のように思い切ったチャレンジには打って出ない
という考えが根付いています。

逆に言うと、
人口も市場規模も桁違いで世界のトップに立とうという強国を相手に
いつまでも対等にやり合えている、と考えるのは軽率ではないでしょうか。

かつて、中国は米国の技術と製品を模倣して追いかけてきた立場でした。
いまや、中国は米国に技術と製品を模倣され追いかけられる立場なのです。

人口14億人と英語圏15億人とが、しのぎを削って生み出すITテクノロジーが
デジタルイノベーションを引き起こし、世界2強を引き上げていくのです。

<続く>

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