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沖縄訪問 光と影編vol.3

今回のお仕事をいただくにあたり、その方のご先祖さまにお参りをしたいと思ったのである。

今日は6月23日。
沖縄慰霊の日である。

糸満市にある平和祈念公園にて沖縄全戦没者追悼式が行われる。
この平和祈念公園にある平和の礎(いしじ)には24万名の戦没者の名前が刻銘されている。

その中に、今回の依頼人のご親族が含まれている。
依頼人は、機会があるごとにこの地を訪れ、慰霊をされるとのこと。
今回はちょうどその時期であったため、同行をさせていただいた。

糸満市摩文仁(まぶに)の高台からの海岸線

自分は初めてこの地を訪れた。
海岸線を眺望できる高台に、美しい公園が整備されている。
そこには象徴的な「平和の火」や沖縄戦の写真や遺品などを展示した資料館その他ピクニックやレクリエーション広場などの施設もあり、観光で訪れることもできる。

平和の火

そして何よりも目に引くのは、「平和の火」を中心として、扇状に戦没者の名前が刻まれた「刻銘碑」が並べられている。
膨大な数のお名前が刻まれている。
これだけの人が戦争の犠牲になったのであると思うと言葉が出ない…

その場所で眠る依頼人の親族の刻銘に手を合わせてお参りをさせていただいた。
このお仕事をいただいた事と平和を築いていただいた事の感謝の意を込めて…
そしてご冥福をお祈りした。

刻銘碑

沖縄のもう一つの現実である。
ここに来て、平和はただで手に入るものではないということが感じられる。
戦争の犠牲となった人たちの上に平和が成り立っているだ。
自分は、この平和と地域の繁栄を未来に継承することが一番の供養になればと思う。

平和祈念資料館

その一端をこのお仕事で担うことができれば幸いである。


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