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Vol.2出張とは…取り敢えず地物を喰う(ニセコ編)

出張2日目。今日も晴れ模様。
心も晴れやか、仕事にも気合いが入る。
ニセコに向かう前に小樽運河を見ておきたい。
以前来たときは、もう5年ほど前になるだろうか、アジア人観光客で賑わっていた。
朝であれば観光客も少ないだろうと、静かな運河を散歩する。

早朝の小樽運河

誰もいない…
なんと静かな…
朝の海風が心地いい。
運河の先までのんびり歩く。
すると何か定食屋らしきのれんが…
朝から営業?

行くしかない!

鱗友市場
刺身定食

こじんまりとした定食屋だ。
海鮮丼や刺身定食などがメニューに並ぶ。
普段は朝から生物は食べないのだが、なんだか無性に食べたくなった。

ここは鱗友市場に併設する定食屋と寿司屋だ。

隣の市場で仕入れることができるのはとても鮮度が良い。
とても旨い!
朝からとても旨い刺身が食べることができ感謝である。

さて、腹ごしらえも済み、ニセコでの仕事が待っている。
小樽から最寄駅の倶知安駅まで、函館本線で1時間少し。1時間に1本程度の本数しかない。
海外からはパウダースノーが人気のニセコであるが、シーズンオフになると静なようだ。
6年後には北海道新幹線が開通し、さらに多くの観光客が見込まれる予想である。

建設中の北海道新幹線新幹線の倶知安駅
今のシーズンは人の気配がない倶知安駅

私のクライアントも外国人をターゲットにした開発を進めている。
この地は、従来の日本人が考えるリゾート地とは違うようだ。
完全にターゲット、目的、価格の照準をあわせている。
良いか悪いかは別にして非常に効率の良いリゾート開発が進んでいる。
見方を変えれば日本人が阻害されている感も否めない…

ニセコのシンボル羊蹄山

羊蹄山を中心としてその周辺にはいくつものスキーリゾート地があり、さらにその周辺の森林にはビィラの建設が進む。
日本のバブル時代に開発されたリゾートマンションが乱立した観光地とは質が違う。
とは言え、国内外から特に外国資本が入り地価が高騰しているのは、第二のバブルにならないであろうか心配である。

クライアントの開発地

会社の存続と利益が第一優先である。
しかし、この地域で最大の利益は何か?
誰にとって有益になるのか?
これを一緒に考えることが私の役割かと考えている。
今に留まっていてはいけない。
どう磨き上げるか、どんな光を浴びせられるかを知恵を絞る。
開発をしようがしなかろうが、この地が10年後、20年後、30年後においても魅力の有る輝ける場所であってもらいたい。
そのために微力ながらお手伝いをしたい。
あっ、微力ではいけない…
大いに頑張らねば。

クライアントの事務所にて

現場視察を終えて、事務所にて終日議論をかわす。
私以上に、クライアントは議論をし、現場を周り、計画をたて、計算する。

この地が、どんな原石を持っていて、どうやって磨き上げることが出来るのかを一緒に議論するのが楽しい。
戦略、事業計画、マネジメントと多岐に及ぶ。

この仕事はタフでなければ勤まらない。
夕方には、仕事を終え、クライアントが経営するホテルに宿泊。
普通ならこれからが夜の勝負をかけたいところだが、何せ駅周辺にも飲み屋が無い…
なんと言うことだ!
野武士のように、駅周辺を駆けずり回ったが、茶屋すら無い…
今夜は負け戦だ…
スーパーで買ったおつまみと昨日の残ったザンギで、身体と心を癒すとする…
これはこれで嫌いではないが…

シャワーを浴びて、先ずはビールでカンパーイ!
と、一人で盛り上がる。
毎回、こんな些細な幸福を味わうのである。
明日への活力のために!

さて、明日の会議に備えて早めに寝よう!
午後には岐路にたつ。

東京でも議論を繰り返す機会はある。
しかし、なるべく現地の状況をこの目で見ておきたい。
それと、スタッフの本音の意見も聞いておきたい。
何が正解かはわからないが、ひとつの方向性を示したい。









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