見出し画像

20.看護師のかげさん医療書探し術①

「よく本を読んでるよね」と言われる

「かげさんって、医療書たくさん読んでますよね」

 とよく言われるのですが

「医療書の購入は己の出費に含まれない」
という認識なので
『ときめいたら買っている』
からだと思います。

 ちゃんとたくさん働いていますしちゃんと貯金してます。

金遣いが荒いわけじゃないです。

たぶん。

全部読んでいるわけじゃない

速読できません。
でもたくさん読んでいるように見えるのは、
たくさん持っていても

全部は読まず
自分に必要なところだけを深く読み
だいたい把握できているからです。

 小説などと違い、医療書は医療をするために必要な要素を手に入れて患者さんに還元し、それにより自分の人生を豊かにするものなのです。 

なんだかんだいい本だと気づくと前に戻ったりして全部読んでいますが……(睡眠時間ロスト


全部読めないから本が読めないは違います。
本を買ってよかったと思えたなら本は読めます。

本の選び方

後輩によく
「本屋さん行っても何買ったらいいかわからない」
と言われます。

こちらとしては
「医療書は自分が欲しいもの買うんだよ!!」
と言いたくなりますが

その「自分が欲しいもの」を
もうちょっと言語化しようと思います。

①でっかいくくりで本を探す

 僕は外科や集中治療系のところで働いていたのもあり
「胸腔ドレーンについて学んできてって言われたけど胸腔ドレーンの本がない」
とよく言われることがあります。

 本当のところ胸腔ドレーンは
呼吸、循環器などの解剖生理とメラアクアコンフォートなどのドレーンの箱に入っている説明書があれば管理を把握できます。

 なのでその胸腔ドレーンの項目だけの本になるときっと「うわっ…難……」と目を覆いたくなるマニアックな本になります。

きっと「そうじゃない」と言うでしょう。

なので看護書のドレーンの本は
いろんなドレーンの本でまとまっているのです。


そのため勉強したい項目があって本が欲しい人は
「ついでに他のことも学ぶぞ」
という認識で本を買わないとモヤります。

②いろんな目線から表現されていることを知る

先ほどの胸腔ドレーンの例で話をすすめていきます。
胸腔ドレーンを学びたかったら
このようなドレーンの本を探すと思います


ちょっと待った!

ついでに学ぶのはドレーンでいいのか?!


心臓血管外科病棟なら
開胸オペ後の溜まった胸水抜くドレーン学ぶついでに心外の周手術期学べばええやん!


気胸気胸!脱気!の空気抜くドレーン学ぶなら
ついでに呼吸器やろうぜ!
オペになるかもしれんし!



こんな感じで胸腔ドレーンひとつで

・ドレーンなんでもを学ぶ
・心外からオペ後の胸水抜くドレーンを学ぶ
・呼吸器外科内科から気胸の脱気するドレーンを学ぶ

といろんな目線で学べます。


このように医療書は
「ついでに色々学べるすごいもの」なのです。
なのでピンポイントで学ぶつもりだと
「そうじゃない」になりやすいです。

いずれ他にもいろいろ学ぶんですよ我々医療者は!

いろいろ学ぼうぜ!!!!

③診療科、領域でさがす

この探し方多いと思います。

さっきのドレーン学びたい看護師さん、
胸腔ドレーンだけの本ないな〜と思ったら
自分の診療科のコーナーに行くと思います。

ICU

救急


心外


こんなかんじで診療科のぽいやつを買うか



こういう総合的なものを手に取るか

などの選択肢があります。

病院、病棟によって

ガチの専門と

ベッドが空きがちなので色々やってくる
名ばかり専門病棟

があるので後者では総合的なものもありかもしれません。またガチめの専門でも突然の「どうしてこの病棟にこの疾患の患者さんいるの?!?!」みたいなこともごく稀にあるのでそれに備えるのもありです。



今を全力で学ぶのか、
今はないこれからを見据えて学ぶのか
というのもちょっと考えてみてください


今回ここに挙げた本は「〜といえば!」みたいな割と有名なやつですので他にもたくさんあります。(中身違ったらすみません見直しときます)

次回は本屋に足を運んでの探し方を紹介します。

サポートしていただけたらチョコレートかいます!描/書く燃料!