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図らずも名前は同じエル、だった

土曜日の夜は、相葉くんがワンコちゃんを洗うコーナーが楽しみでテレビを見ている

先週は俳優の山田裕貴さんと愛犬エルのお話だった

犬が大好きだからこそ、飼うことはできない

けれど、山田さんの家族は強硬手段でワンコちゃんを迎える

山田さんの想い、最後のお別れ、涙なしでは見られなかった

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わたしも高校1年から18年、雑種を飼っていた

奇しくも名前は山田さんとこと同じ『エル』


我が家は祖母が女帝のように君臨していて、何事も祖母のお許しが出ないといけなかった

わたしは植物も好きだったけれど、動物も好きで、とりわけ犬が大好きだった

そして、ことあるごとに弟と

「おばあちゃん、犬を飼いたいです」と交渉していた

けれど、頑なに祖母はお許しをくれなかった

理由は

「死ぬと悲しいから」

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それでも交渉し続けた結果、高校に入った年に祖母のお許しが出た

ちょうど、同じクラスに子犬の里親を探していたクラスメイトがいて、しかもわたしが希望していた『柴の雑種』だった

運命だったんだろうな、って思う

孤独で寂しかったわたしの人生に彩りができた

幸せな、ただただ幸せな日々だった

エルがいるだけで、本当にいるだけで幸せだった


人類の文明が始まったときから、どの民族もすべて犬と猫は飼っていた

この2つの動物は神様がくれた最高のパートナーだと思う


辛いとき、苦しいとき、人生をやめようと思ったとき、

エルと共に歩き、桜の木の下で

「エル、この桜の花が咲くまで頑張ってみるね」

桜が咲けば

「エル、新緑まで頑張ってみるね」

新緑の季節が来れば

「エル、この葉が紅葉するまで頑張ってみるね」

なんど、心を奮い立たせただろう


たかが犬、されど犬

そして植物たち


目を心を向けて見れば、生きる力に、心を癒してくれる力になると思うんだ


そして、この日は相葉くんとのコンビ(?)でいつも大笑いさせてもらってたカンガルー、ハッチの飼育員さんのお話も感動した

やっぱりテレビが大好きだ



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