植物の貌

年が明けて春が近づいてくると
桜の木全体が枯れた茶色から
うっすらと白っぽく
柔らかい薄～～いピンクに
変わってゆくのを見るのが
とても好きです

アルバイト先の前は川が流れていて
河原は桜並木なのですが
ここもずいぶんと桜全体が
白っぽくなってきました

今日の暖かさでぐんぐん
開花に向かっていきますね

先日、
甥が遊びに来たことを書きましたが
彼は写真サークルに入ってます

で
「花を撮るのがいちばん難しい」と言ってました

わたしが通ってるガラス教室に
京都友禅の柄の型をつくる
職人だった男性がいます

初めてお会いしたときに
わたしがいけたいけばなの写真を
お見せしたのですが

「この花はなんていうんですか」とのことで
名前を教えて差し上げました

それからしばらくして連絡が来ました

「教えてもらった花が
　とてもステキだったので
　その花をモチーフにしたデザインをと
　色々写真をネットで探したんだけど
　結局秋峰さんのいけばながいちばん
　花の表情が見えました
　ほかのはただアップなだけで
　花の表情がぜんぜん見えないし
　いいとも思えませんでした」

わたしたち華道家は
【植物の表情を見る】ということを
瞬時にしています

そして一瞬でいちばん表情が見えるところを
みなさまにお見せするようにいけます

だから
だただたグサグサ挿してるように
見えちゃうんでしょうね＾＾

梅は満開

甥に
ほんのちょこっとだけ
植物の表情の見方を伝授して
写真の撮り方を変えてみて、と
伝えたところ

「ぅえー」と驚いてました

彼の写真が
どんな風に変わるか楽しみです