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もっとシンプルに伝えよう

わたしは幼稚園と短大という人生の最初と最後の教育現場がミッション系の学校だった

なので有名どころの聖書の話はだいたい叩き込まれている

その中でも有名中の有名、確か一番短い話と記憶してる『ヨナさんのおハナシ』を今日はしたいと思いまする


ヨナはある日、神から「ニネべへ行って(ロクでもないことばかりしている)心を入れ替えないと40日後に滅ぼされると言いなさい」と命じられます
けれどヨナはいうことを聞かず、船に乗り反対方向のタルシシュへ向います
そこで神は大嵐をおこします
船乗りたちの間で「誰が原因かくじを引こう」ということになり、くじはヨナに当たります(そりゃそうだ)
で、船乗りたちはヨナを問いただし事情が分かるとヨナを海に投げ込みます
すると嵐は止み、大きな魚がヨナを飲みこみました
ヨナは3日3晩魚の腹の中にいて「かかか神様ごめんなさい、いうことを聞きます」と祈ります
そこで魚はヨナを浜辺に吐き出します

ヨナ書1-2

ここで少しばかり説明を、、、

ヨナは預言者です
預言者とは神の言葉を伝える人
そうなると聖人君子とか勇ましい人を想像しちゃうかも?なんだけど聖書の中の預言者って所謂、ふつーの人が多かった、なんなら気が弱かったりオヨヨちゃんだったり

ヨナもどちらかというとオヨヨちゃんです

それからニネべというトコロ、
当時イスラエルは南北に分かれていて、北部はアッシリアという国に攻め入られ支配されていたんです
で、ニネべはそこの首都

現代に置き換えると、ウクライナに住んでいる人に、モスクワに行って、「悔い改めよ、じゃないと40日後に滅ぼされるよ~~」って言っておいでと急に神に枕元に立たれちゃった、っていうことなのよ
(心を痛めてるロシアの方がたくさんいるけど、ニネべはそうではなかった)

変わり者と言われてるワタスでも「い~~や~~だーーー!!!」ですがアナタはどぉ?

たぶん1000人中ほぼほぼ全員が「い~~や~~だー!」って言うんじゃないかな?

だからあんましヨナを責められない


さて、続きです

魚に吐き出されたヨナはニネべへ行き「40日後に滅ぼされるどーー!」と叫んで歩きます
するとニネべの人々は悔い改め生活を正し、王もきらびやかな服を脱ぎボロをまとい「神様ごめんなさい」と悔い改めます
これをご覧になった神様は「わかったのことよ、滅ぼすことはやめよう」と仰います

ヨナ書3

聖書って、こういうことがありました、としか書いてないのでヨナがどういう気持ちで叫んで歩いていたかは分からない

分からないケド叫んでたってことはやけくそになって叫んでたんじゃないかな、と推測できる

で、心が汚れて荒み切っていたニネべの人々が悔い改めたのを見て、

「オモテタのと違ぁ~~~~うっ!!!」

ってなっちゃったのよね
誰もいうことを聞かないだろう、神に滅ぼされてしまうだろう、ざまぁみろって思う算段だったのよ

#オモテタントチガウ

更に

「神様もナニすんなり許してるんかぁ~~~いっ!」

ってなっちゃた


ここで注目すべきはヨナは「40日後に滅ぼされるどー」としか叫んでないのよね

ニネべのみなわんのココがよろしくない、アソコがよろしくない、○○はダメだよ、××は神の目に正しくない、とか具体的なことはヒトコトも言ってないね

シンプルに「いけばなやろうよ」なんだね、ヨナのように

その方が多くの人に聞こえるのかも知れない^^



さて、この「オモテタンと違う」となったヨナさん、この後どうしたのか?

もうちょっとお話は続きますが、とても有名なお話なのでご存じの方も多いよね

知らない方はとっても短いお話なので本屋で立ち読みするがよい、

聖書って世界のベストセラー、ちゃんと本屋にありますョ


追伸:お気づきの方も多いでしょうが、このヨナ書はアノ有名なピノキオの元になっています





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