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個展を開催しました。

花岡 啓輔 2020年個展 『詩と解放しよう。』

2020年12月5日(土)~13日(日) yurucaf

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○ yurucafeで展示をするまで。
「このカレー凄く美味しいですよ」
11月中旬に初めて来店して、名物のyuruカレーを食べた時の僕の感想です。
そのまま皿を持ち上げて最後まで残さず食べる姿を見て、一緒に来店していたIさんも注文して食べたら、「本当に美味しいよ。これ」と言って最後まで食べていました。

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今年は新型コロナウイルスの感染拡大により、今までとは全く違う一年になり、ピリピリした気持ちになる事が多かったので、一年の終わりに美味しい物を食べて、穏やかでゆったりした時間を過ごせたら、誰もが楽しい気持ちになれるかも。
これが、今年の展示をyurucafeで開催しようと決めた瞬間でした。
まだ作品は何一つ描いていない状態でしたが、日程まで決めたため、搬入直前まで描いていました。
HさんとIさんが手伝ってくれたおかげで、無事に搬入する事ができました。

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○ 展示タイトル『詩と解放しよう。』
今年は新型コロナウイルスの影響で閉じこもって過ごす事が多くなり、いつのまにか気持ちまで閉じこもるようになっていました。
人と会ったりする事が難しなり、その代わりネットを使用してもオンライン会で人と交流する事が多くなりました。そのオンライン会で、アーバンスケッチャーズ(世界的に活動しているスケッチ会)のモモコさんから「自分が翻訳した英語の詩を絵にしたら楽しいかも」と提案があり、“詩を読んだ時に感じたイメージ”という形のない物を絵にしてみたら、今までの自分の絵とは違う物が描けました。
そして、何よりも自分の気持ちが解放された感覚があったため、閉じこもっていた気持ちを解放して前向きに進んで行こうという気持ちになれたので、この『詩と解放しよう。』タイトルになりました。

○ 作品の解説です。(詩の翻訳はモモコさんです)
(1)『水仙(雲になって独り彷徨う』/ウィリアム・ワーズワース

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今回の展示のメイン作品になるB1サイズ×2枚をもう少し大きくした特大サイズの作品です。
とにかくサイズが大きく(今まで描いたなかで一番の大きさ)時間はかかりましたが、見た人が明るい気持ちになれる絵、展示会場のyurucafeの店内に調和する絵をイメージして描きました。
この詩を読んだ時に作者は凄くハッピーな気持ちだったのではと思ってので、詩の作者と同じようにハッピーな気持ちで描く事ができました。

(2)『思考狐』/テッド・ヒューズ

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緑の目が印象的な詩だったので、ますは緑の目を描いてから周りのイメージを描きました。
大きいサイズになるので、色を強く出す事を意識して描きました。
元の作品はハガキサイズと小さいため、展示用にB2サイズに新たに描きました。

(3)『雪降る宵、森のそばで立ち止まって』/ロバート・フロスト

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今回のDMにも使用した作品です。
詩をイメージして描いたのはこの作品が初めてで、その絵が予想以上に好評だったため、この詩を描かなかったら、この展示はなかったと思います。元の作品はハガキサイズと小さいため、展示用にB2サイズに新たに描きました。


○ 個展を開催して。

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できるだけ多くの人に来てほしいと思いましたが、新型コロナウイルスの感染が拡大していたため、個別には誘わずに、SNSでの告知とSNSなどで交流がない人にはDMを送るだけにしました。
昨年は様々なデッサン会に参加していたため、沢山の人に会う事ができましたが、今年は本当に限られた人としか会えなかった一年だったので、それと同じのように、来場した人数は昨年の個展と比較したら少なかったです。でも、来場した人とゆっくり話す事ができたので、とても楽しい時間になりました。

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また何度も見に来てくれた友人も多く、今年は人と会っても二人とか三人と少ない人数ばかりだったので、久しぶりに人が集まって話せて(密にならないようにしていました)、本当に楽しい時間を過ごせました。
そして会場であるyurucafeの居心地もとても良かったです。yurucafeに来るお客様も店の雰囲気を理解しているため、店内全体に穏やかな時間が流れていて、毎日ゆったりした気持ちで時間を過ごせ、美味しい料理を楽しめたのはとても贅沢だったと思いました。

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それと毎日在廊していた事でyurucafeのお客様と展示している絵を介して、話す機会が生まれた事もとても楽しかったです。予備知識がない人に自分の絵が届いた事は今後の創作活動への大きな自信につながりました。

そして、販売用のショートストーリーも全て売る事ができました。このショートストーリーについては別の機会に書こうと思います。

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食事も本当に美味しくて、食事メニューは全て食べてスケッチしたので、それについても別の機会に書こうと思います。

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今回の展示をする機会と美味しい料理とゆるやかな時間を提供して頂いたyurucafeの中澤さん、素晴らしい詩の翻訳してくれたモモコさん、展示のアドバイスや設営を手伝ってくれた友人たちなど、多くの人の協力で開催する事ができました。ありがとうございました。

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