宣伝会議賞

【vol.4】素人コピーライター、宣伝会議賞に奮闘中!

こんばんは!しんみです。

10月になって、公式サイトでも課題の詳細が見られるようになりましたね。
PCやスマホでサクッと確認できるの便利!ありがたい!
11月号はまだ買えていないので、明日にでも買いに行くぞ〜。



先週末は、台風接近の豪雨の中、元博報堂の黒澤晃さん主催の、切り口出し会に参加してきました。

博報堂流のメソッドに基づいた切り口の出し方を教えていただきつつ、自分たちの切り口も発表して意見をいただく、という贅沢な2時間。

参加者は、コピーライターが4人、ライターが1人、大学生が1人、わたしの計7人でした。

投稿をみたときには、すでに募集を締め切っていたけど「参加させて!!!」と熱烈メールを送ったら、なんとかねじこんでいただけました。ワガママ言ってみるもんですね〜〜〜!!!


まず最初に、切り口とはなんぞや?というお話から。

博報堂の教えとしては、

「切り口はコピーじゃない。表現をいれるな!」

と言われていたそうです。

切り口は、キャッチコピーを書くための材料のこと。
切り口=キャッチコピーだと思ってしまう人がいるけど、それは間違い。

思いつきでいきなりコピーを書くと、結果的になかなか正解にたどり着けず、非効率になるそうな。だから、まずは切り口を書き出して、コピーのネタを作りましょう、とのこと。

あと、

「時には、オリエンを無視してでもいいから、切り口をだしてみる。」

ということも大事だと教わったそうです。
オリエンじゃないところに、本当の正解があるかも、と。

んんん。開始10分で、すでに目からウロコ!ぼろぼろでまくりです。


黒澤さんが指定した企業課題は、数学技能検定バスクリンでした。
ということで、各課題、どんな切り口がでたか?ざくっと報告します!


① 数学技能検定

まず最初に、黒澤さんからいただいた資料に目を通す。

数検について、調べたこと。特長が書かれている。

あの、こんなこと言うと「やる気あんの!?」って言われそうなんだけど。わたし、こういう特長を抜き出すのがめっちゃ苦手なんですよ、、、。いやほんと、コピー書く上で致命的だとはわかってるんだけど、なんか、その、うまくできない。ここちょっと課題です。がんばる。

切り口についても、特長と同じように資料をいただいたんだけど、いろいろ書き込みすぎてぐっしゃぐしゃになっている&全公開はさすがにマズイかな?と自己判断で、この切り口いいな!と思ったものを抜粋して、ご紹介します。


《黒澤さんの切り口》

◎ 誰でも受けられる ⇒コピーライターでも、ヤンキーでも。数学ができなかった人も、リベンジのチャンス。

◎ 数学は、学校以外でも学べる ⇒「科目としての数学」というよりは「クイズ」感覚で、いつでも取り組める。

◎ 記述式で、数学を解くよろこびが味わえる ⇒詰め込み主義でない数学、もっと自分なりの答えを出したかった。

などなど。

わたしは文系だったので、理系への憧れがすごくあった。たしかに数検は文系でも受けられるから、気軽でいいなあと思った記憶があります。

中学のときに数検を受験したことがあるんだけど、本当にクイズ感覚で取り組めて、すごく楽しかった。当時、失恋した直後だったこともあり、何か打ち込むものがほしい!と受験して、「数学は、答えがあるからいいなあ〜」と感じた!という思い出話をしたら、予想外に爆笑されてしまいました。でも、なかなかいい話でしょ?

(みんなで考えた切り口たち。認知症予防っていう発想はなかったな〜。すごい!)



② バスクリン

偶然の偶然だったけど、前回、友人たちと切り口出しをしていた「バスクリン」が、当日課題になっていました!

バスクリン、ちょうど取り組んでいたんですよ〜!なんて事前のメールでやりとりしていたのです。が、当日行ってみると、

「B to C はむずかしい。僕だったら、バスクリンはやらないな。」と黒澤さん。参加者のコピーライターのみなさんも、一同に頷く。

え、バスクリンって、プロ的には手を出したくない課題だったの、、、?
わたし、いちばん最初に選んだんですけど、、、?

素人コピーライター、見誤りまくってます。
バスクリンが好きだから!というモチベーションだけで、選定していた。プロは、プロなりの、受賞めがけた選び方があるんだな?

ぐぬぬ、、、。
でもまあ、受賞の前に、もっとコピー書けるようになりたい!というのが、目標なので。バスクリン、なんとかやりきってみることにします。


バスクリンも、まずは黒澤さんの資料をみて、特長をおさらい。

専任の調香師がいるって、すごくないですか?
めちゃめちゃこだわってるやん。


《黒澤さんの切り口》

◎ 日本人は、お風呂に入るだけで、健康になる ⇒ジム不要。外国人は、お風呂で健康っていう概念がない。

◎ 調香師がいる ⇒アロマなら負けない。薬剤っぽく思われているけど、香水的な意識。

◎ 冷たい世の中を温めてきたバスクリン、ストレスたまる社会を温めるバスクリン

◎ すべてに天然 ⇒からだに悪いものはすべてクリーンに。

などなど。

黒澤さんの切り口をもとに、みんなで切り口を出していく。

ある程度話し合ったところで、「バスクリンに関しては本当に難しいので、最後にまとめておきましょうか。」と黒澤さん。

エッジの効いた切り口はないけど、大きく分けてふたつの枠組みで取り組むと、うまく行くかも?と仰っていました。それが、下記。

⑴ 社会が抱えているストレスを、お風呂で解決するソリューション

すごく大げさに言うと「米朝会談に持っていきたい」みたいな話でコピー作れるよね、と仰っていました。バスクリンのお風呂で裸の付き合いをして、和解、、、?政治とバスクリン、なんだかすごい組み合わせですね。

⑵ 家族の日常の一コマ

おかあさんとケンカしたけど、お風呂に入ったら気持ちがゆるんで、素直にごめんなさいが言えた(これはわたしの案です。)みたいな、バスクリンのある日常の風景。それを、レトリックのきいたコピーで表現できると、とてもいいね!とのことでした。


切り口出しのあとは、質疑応答タイムへ。
わたしもいくつか質問したので、共有しておきます。

Q1:新人の頃、切り口がだせなくて悩む経験はすると思うけど、どうやってお悩み期間を抜け出しましたか?

A1:ひたすら先輩のマネをする。会議のときなどに、先輩のプレゼンを聞いて、そういう視点もあるのか!と覚えていった。コピーはマネしちゃダメだけど、切り口はマネしてもいい。なぜかというと、同じ切り口でも、同じコピーは絶対にできないから。あとは、コピーを見てくれる先輩がいるってことも、成長に欠かせない。

Q2:代理店で活躍しているコピーライターの方は、商品についての下調べを綿密に行っていますか?

A2:9割9分、すごく調べている。まれに、そうでない人もいる。(とは言っても、最低限は調べていることが多いが。)感覚で書いて、それがヒットする天才型の人もいる。

Q3:どうしても感情先行で書いてしまう傾向があり、ロジックで書くことへの憧れがある。どういう発想をすれば、ロジックでコピーが書けるようになりますか?

A3:「男女どちらでもない、商品の主張」というのが必ず存在するから、そこを描こうとすると、おのずとマーケッター的目線が必要になってくるから、ロジックでものを言えるのでは。

な〜るほど〜。
2、3に関しては、自力でやれそうだけど、1に関しては、現職がコピーライターの人に限られちゃうかな?
わたしみたいな「先輩」がいない人は、やっぱり講座に通うなり、自分から外にでていって誰かに見てもらうってことをしなきゃいけないな。


切り口出し会、とっても有意義でした!たのしかった〜!

今回の記事は、けっこうタメになる話、多かったんじゃないでしょうか。
質疑応答にもあるとおり「切り口はマネしてもいい」とのことなので、ぜひぜひ使ってみてください!

黒澤さん、やさしくご指導くださり、ありがとうございました!

【vol.5へ続く。10月10日更新予定。】

さいごまで読んでくれてありがとう!うれしいです!🌷