マガジンのカバー画像

競馬

314
運営しているクリエイター

#毎日note

【競馬】先週の2歳戦/函館2歳Sの鉄則ほか

先週の函館2歳Sを見ていると、十分に馬券を狙えるレースだなと再認識させられた。デビューしたばかりの2歳馬ばかりで未知数なイメージがあったけど。 とりあえず「控える競馬の経験」が最重要項目。勝ち馬ナムラリコリスも、新馬戦(2着)→未勝利戦と先行策でソツなく流れに乗る経験を積めていた。逆に、逃げて新馬戦を圧勝していたポメランチェはテンから競りかけられて失速。 もちろんカイカノキセキのように、逃げ切り勝ちから臨んで好走する例もあるけれど、あくまで中心視すべきは「好位組」。 あと

【競馬】充実の横山和生、円熟の川田将雅/函館記念・中京記念振り返り

混戦ムードの函館記念を制したのはトーセンスーリヤと横山和生。先週の時点で今季すでに43勝を挙げ、自身のキャリアハイを更新するなど充実の日々を送る鞍上が、ソツのないレース運びで重賞制覇を果たした。 大外枠からハナをうかがったレッドジェニアルにマイネルファンロンが競りかける展開を、離れた3番手で流れに乗る最高のポジショニング。抜群の手応えのまま先頭に並びかけると、2着に3馬身の差をつける圧勝。人馬一体のすばらしい勝利だった。 「横山典弘の息子」といえば、先に頭角を現したタケシ

【競馬】北で南で中距離ハンデ戦/7月18日(日)の見どころ:中京記念・函館記念・新馬戦ほか

今しがたガンバ大阪の試合をディレイで見終えたばかりでアドレナリン分泌しながらの更新となります。いやいや、よう勝ちましたわ。 明日は函館記念と中京記念。どちらも中距離のハンデ戦と思い切りキャラかぶってる感がありますけれど、本来であれば中京記念はマイル戦。そのせいもあってか、どちらかといえば中京記念に出てくるのはマイラー色の強い馬が多いようだ。 同じ舞台の小倉大賞典で惜しくも敗れたボッケリーニと浜中俊、充実著しいロータスランド、ヴィクトリアマイルでも善戦したディアンドル、実績

【競馬】一番星はドレフォンかシルバーステートか/7月17日(土)の見どころ:函館2歳S・新馬戦ほか

昨年に引き続き、リモートワークの普及でセレクトセールをリアタイで追っかけることができた。もう長浜卓也鑑定人のMCがクセになって仕方がないw 「MC長浜の名言まとめ」とか誰か作ってくれませんかね。 この人が煽れば価格がグイグイと上がっていく様子を見て、YouTube民が「詐欺師」という最高にトゲのある賞賛の言葉を浴びせていたのがツボ。また一人、競馬界の名人に出会えて喜ばしい限りである。 * さて。早いものでもう2歳重賞が始まる。一番星はどの馬でしょうか。 毎年のことながら

【競馬】先週の2歳戦/メリハリがほしいグランディアほか

コリエンテスが一週スライドしたことで、先週の新馬戦で最も注目を集めることになったのは日曜小倉のグランディア。母ディアデラノビアの仔はコンスタントに活躍しており、かつ新馬戦に強い血統ということも手伝い単勝1.5倍の圧倒的な人気を集めたが、完敗の2着に終わった。 スタートはやや遅め。道中はスローペースを中団で追走し、4角手前から押し上げにかかったものの、同じようなタイミングでスパートに入ったピースオブエイトには迫れず1馬身半差をつけられての入線。敗れるにしても、もう少しピリッとし

【競馬】挫折を糧にメイショウカズサが重賞初制覇/プロキオンSほか振り返り

やはり小倉ダート1700mのプロキオンSは簡単にはいかなかったようで。馬連が53,680円、3連複が338,400円そして3連単が1,944,140円と大波乱の決着に。 その主役はメイショウカズサ。昨年、未勝利戦から4連勝の快進撃でOPまで上り詰めるも、その後は壁にぶち当たっていた素質馬が重賞初制覇。ダート戦線での連勝馬がOPで挫折を味わうケースはよくあるが、それを糧にして巻き返してくるパターンもたまにある。 速い馬場で前が残る展開を、好位インで立ち回れたのが最大の勝因。そ

【競馬】夏の魔物は小倉ダート1700mに潜む/7月11日(日)の見どころ:プロキオンSほか

小倉のダート1700mといえば、とにかく波乱に満ちたコース。いつだって、何が起きるかわからない。あっさり前残りで決まったかと思えば、バックストレッチからのマクリが決まったり、あるいは先行勢総崩れの追い込み決着も..思い描いた通りの展開になる方がめずらしい程だ。 そんな魔物が潜むコースでプロキオンSが行われるとなると、ワクワクしないはずがない。しかも先行力が自慢のG1馬ワイドファラオに、充実サンライズホープ、そして現役屈指のマクリ屋ウェスタールンドとクセモノが揃い、誰が展開を

【競馬】ウェザーニュース檜山沙耶さんの魅力と「おさや馬券」の奇跡

最近ウェザーニュースLiveにハマってる。 YouTubeやニコ生で24時間体制で放送されてるお天気番組。ひたすらずーっと天気の話と、どうでもい..じゃなくてリラックスした雑談が繰り広げられ、平和な空気が流れが漂いまくっている。 これが作業用BGMにぴったりで、仕事中やちょっとした作業中にラジオ感覚で見聞きするのが最近のお気に入り。ウェブでライブ配信されていることから、視聴者からのコメントもリアルタイムで拾い上げられながらの「双方向型」の進行になっているのがラジオっぽくもあ

【競馬】先週の2歳戦/能あるフィデルは爪を隠す

フィデルはとりあえず無難に勝ち上がり。正直このレース内容だけを見ると地味に映ったし、絶賛するほどのインパクトはなかったが、かといって「期待外れ」などと評するのはあまりにも早計。「能ある鷹は~」と言うように、まるで本気を出していないだろうし、ここからもっと磨き上げられていくであろう素材。まずは順調に事が進んだだけで十分なのでは。 むしろインパクトという意味では函館のアルナシームの方が大きかったですよね。母母ドバイマジェスティのモーリス産駒。序盤はのんびり後方に構えながら、3角

【競馬】君子危うきに近寄らず

昨日は自宅で飲みつぶれてしまい更新ができませんでした..w 夕食は鱧の落とし&タコときゅうりの酢の物にしたんですよ。これぞ関西の夏。すると日本酒が必須選択科目になるじゃないですか。んでCBC賞とラジニケ賞が終わったくらいからダラダラ飲んでたらズドーンと。 フラフラになりながらも娘と風呂に入ったのは覚えてるんですけど、それ以降は昏睡状態。たぶん21時くらいからリビングのソファで寝落ちしてしまい、気づけば24時になってた。そこから寝室に移動してスヤスヤしてたんですけど4時半く

【競馬】評判の大器フィデル、いよいよデビュー/7月4日(日)の見どころ:新馬戦ほか

ちょっと小倉競馬場さん気合い入りすぎじゃないですかね..日本レコードが2つもマークされる超高速馬場でお出迎え。良し悪しは別にして、やっぱり戸惑いはありますよね。 ただ、未勝利をぶっちぎったエスコーラは強かった。何あれ。サロミナの仔と血統的背景は整っているとはいえ、1月のデビューから約半年ぶりの実戦で1.8秒差の圧勝。3角手前から先頭に立つレースぶりが、これでもかと力の違いを見せつけるかのよう。レコードが出たとかそういう問題じゃなく、今後も楽しみな器。 * さて、明日はフィ

【競馬】第1回・種牡馬最強世代ランキング決定戦(後編)

「種牡馬としての最強世代はいつなのか?」という疑問の答えを探し出すため、現役時代を日本で過ごした種牡馬のうち、国内もしくは海外の平地G1勝ち馬を輩出した馬が多いのはどの世代かを調査する企画の後編。 前編では、やはりキングカメハメハ世代が質量ともに圧倒的な存在感を示した。しかしまだまだ結論は出ていない。特に「あの世代」や「あの世代」にかかる期待は大きい。引き続き楽しんでいただければ。 ● 2003年クラシック世代(2000年産まれ):2頭 <主な種牡馬> ネオユニヴ

【競馬】先週の2歳戦/疑似ホープフルSとなった「伝説の新馬戦」ほか

レッドベルアームの将来は明るい。POG勢はともかく、出資者の方々おめでとうございます。 本馬場入場時にトラブルが発生するなど、少し落ち着かない雰囲気でレースを迎えたが、この馬は我関せずといった様子。五分のスタートから好位インを確保し、前を射程圏に入れながら流れに乗った。直線半ばで先行集団の外へと持ち出されるとジワジワと加速し、内で粘るアランヴェリテをねじ伏せる形で捕らえきったところがゴール。正直、間に合わないのではとも思ったが、勝ち切れるところがこの馬の素質。 <ラップタイ

【競馬】「強さ」とは何か。クロノジェネシスの連覇が語るもの/宝塚記念振り返り

レースでの力比べに勝つことが「強さ」なら、常に安定したコンディションを保ち続けることもまた「強さ」と呼ぶべきかもしれない。宝塚記念連覇を果たしたクロノジェネシスの圧倒的なパフォーマンスを目の当たりにし、そんなことを考えさせられた。 初の海外遠征帰りで鞍上もルメールとはいえ初めての騎乗。もしかしたら思わぬ結末が待っているのでは..と心配していたが、そんなものはドコフクカゼである。いつも通りの末脚で、他馬を圧倒してみせた。 ひとつだけ「いつも通り」と異なったのはポジショニング