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【競馬】挫折を糧にメイショウカズサが重賞初制覇/プロキオンSほか振り返り

やはり小倉ダート1700mのプロキオンSは簡単にはいかなかったようで。馬連が53,680円、3連複が338,400円そして3連単が1,944,140円と大波乱の決着に。

その主役はメイショウカズサ。昨年、未勝利戦から4連勝の快進撃でOPまで上り詰めるも、その後は壁にぶち当たっていた素質馬が重賞初制覇。ダート戦線での連勝馬がOPで挫折を味わうケースはよくあるが、それを糧にして巻き返してくるパターンもたまにある。
速い馬場で前が残る展開を、好位インで立ち回れたのが最大の勝因。そこで揉まれ弱さを出さなかったのが、OPでの経験が活きたポイントと言えるだろう。今後、重賞戦線で活躍するには1800mを克服できるかが一つのカギになりそうだが、改めてその能力の高さを示す勝利となった。

2着は単勝14番人気のトップウイナー。前走で目黒記念に出た謎ローテが人気薄に拍車をかけたのは間違いないが、それ以前も凡走続きで狙うのは至難の業。ただ昨年の今頃はこの馬も連勝中で、ちょうど阪神で行われた昨年のこのレースもそこそこの評価を集めての5着だった。後からなら何とでも言えるけど、まあ買えない。
大外枠から果敢に逃げたメイショウウズマサが3着に粘ったのも波乱の一因に。この馬場で先手を取り切れたのが大きかったし、道中で絡んでこられなかったのも大きい。斎藤新の好騎乗だった。

上位人気勢は全滅。サンライズホープは結果的に力負けか。連勝中とはいえ前走も軽ハンデで単騎逃げと条件が揃っていた。出直し。ウェスタールンドはさすがに後ろすぎ。この馬場で行き脚がつかなかっただろうか。馬体も増えていたし..次はまだ見限れない。
ダノンスプレンダーは4着とそれなりにまとめたが前残りの展開で届かず。ワイドファラオはもう少し前で競馬がしたかったが、58kgではなかなかダッシュもつけづらい。



七夕賞はそれなりに順当な決着。正攻法の競馬で押し切ったトーラスジェミニは強かった。人気薄でG1激走の後って過剰人気だけして沈むイメージが強いけど、しっかり前走の内容を今回につなげられた。
逃げたロザムールが粘って2着。とはいえ決して展開に恵まれたものではなく、しっかり後ろに脚を使わせての好走だけに価値がある。
福島巧者のクレッシェンドラヴは全く動けず大敗。同じくコース実績のあるヴァンケドミンゴも差し脚を伸ばせず。どちらかといえばペースが乱れたところを突っ込んでくるタイプだけに、先行馬の決着になってしまったのが誤算だったか。



ところで今日はリアタイ観戦できていなかったのですが途中で急な雨があったりで大変だったみたいですね。間もなく本格的な夏も始まりますし、この国のサマーシリーズは毎年のことながら過酷ですわ。全力で走る馬と、それに携わる関係者の日々の努力に頭が下がる季節です。毎週のことながら本当にありがとうございます。

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