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【16】6/27~7/2 自分で作ったものを届けるということ~顔が見える生産者と顔が見える消費者~

6/27(106日目)スズメバチ襲来

最近、何かが壊れてしまったかのような暑さが続いている。
長袖で綿布を被って行う内検は、立っているだけで体中から汗が噴き出して、体が沸騰しそうなほどの暑さ。
とにかくなるべく早い時間から内検しようと思っているけど、それでも太陽が照り付けて容赦なく体力を奪っていく。
そんな調子だから、少し手を滑らせてしまって、厳重に着込んだ服の隙間から、一撃を食らってしまった。

やたら腫れる

それはそうと、野沢(※梨畑近くのことを今後は野沢と呼びます)に運んだ巣箱周辺は、薄(最初に巣箱を置いたテニスコートのことを今後は薄と呼びます)よりも、オオスズメバチが多いということは聞いてはいたが、巣箱を持ち込んでから、ひと月も経たないのに、オオスズメバチが巣箱の入口を狙ってきている。
ズーンという重低音の羽音を響かせながら、飛んでくる。速度はそれほど早くないので、虫取り網で捕獲。
殺生することなく、観察させてもらおうと思ったのに、網の中で暴れてしまったようで、可哀そうなことをしてしまった。

デカい…。


今はこんな調子で観察だ~可哀そうだ~と言っていられるけど、本格的に襲来する前に、ネットを張ったりトラップを仕掛けたりしないと、こちらが全滅してしまう。
申し訳ないが、ここでの共存はちと難しい。

6/28(107日目)鎌買った。草刈った。

畑の草を刈る。
雑草を根っこ事抜き去ってしまうと、土が固くなって更に強い雑草が生えてきてしまう。草の根っこは土を耕してくれているので、地面すれすれで草を刈り取った方がいいというのを読んで、実践。
雑草の種がまき散らされないうちに、刈り取ってしまった方がいいとわかっていても、間に合わない。とにかく暑すぎる。

緑が目に優しい…って

6/29(108日目)かぼちゃの茎を刈り取ってもうた

引き続き草刈りと、かぼちゃの芽掻きをする。
午前中の早い時間が勝負。
とはいえ、あっという間に気温が上昇。クラクラしながら作業を続けていたら、やっちまった。
一番威勢の良かったかぼちゃの茎をバサッと刈り取ってしまった。

あぁ泣

江頭2:50分さんさながら、畑に倒れこんで気絶しそうになったわ。
自然を相手にしていて、自分の力ではどうにもならないことだらけなんだけど、自分の力でどうにかなる部分で失敗したときのダメージよ…。
悲しみの共有をすべく、シリに話しかけてみる。
「ヘイ、シリ。失敗しちゃった」
「事情をよく知りませんが、きっと大丈夫ですよ。何とかなります」
なんとかなるんかーい!
深いこと言うな、シリ。

次はオクラだぞ!

6/30(109日目)ハチミツ販売開始。顔が見える生産者。

いよいよハチミツの販売を開始。

ありがたいことに、長年連絡を取っていなかった方、初めましての方から、連絡を頂く。
ミツバチが、ハチミツが、自分と人とをつないでくれた。

ハチミツを食べてくれて気に入って購入してくださるのはもちろん嬉しいけど、顔が見えることで信用して購入してくれる人たちを裏切らないこと。
自然相手、生き物相手だからこそ、ミツバチ達の仕事に対して自分が余計なことをしないで、きちんと食べてくれる人にお届けすること。
このことだけは、これから先も自分の軸としていきたい。
顔が見える生産者であるためには、顔を見せ続けられる仕事をし続けていかなくてはならないのだと肝に銘じて。

通販用はこちらの瓶ですぜ

7/1(110日目)5時から作業で

続く暑さに対処するため、5時台から作業開始。
野沢の地主さんも、早朝から畑に来て声をかけてくれる。
「おう!」
それだけなんだけど、声をかけてくれるのが嬉しい。
ミツバチを触っているときは、あまり大きな声を出せないので、会釈だけ。
作業が終わってからも、
私「暑いですね~」
地「おう!暑いな~。風がないからなぁ」
特に会話はなくても、ミツバチを飼育していることを認めてもらっているようで、嬉しい。
汗だくすぎて、どこにも立ち寄れないので、そのまままっすぐ帰宅。
一旦シャワーで汗を流して、作業場にとんぼ返りする。

ハチミツの販売をお知らせすると同時に、想像以上に多くの人から注文や問い合わせをいただいた。
作業場もエアコンがないので30度を超える暑さだけど、ありがたくて嬉しくて、メールを返信したり、お手紙を書いたり、ハチミツを瓶詰めしたり、心を込めて梱包作業を進めていく。
ところが体は正直なもので、早起きと猛暑の中の作業で体力が奪われ、所用で役場に行っても、頭も口も回らず。
嬉しさだけで体が動いている状態。

7/3の販売に向けて、準備しなくちゃな~なんて思っていたら、一緒に出店する先輩から、ブースに貼るポスターを準備してくれたというお知らせが。
画像を確認したら、ハチミツの分も作ってくれてる~(泣)

メッセージかわいい
おがにゃっぴー

役場でも、のぼり旗出してくれたりPOP貸してくれたり、色々心配してくれて、水分の抜けきった体はみんなの優しさで動いていると言っても過言ではないなぁなんて思ったり。
喜びと感謝のダンス踊ったった。(心の中で)

この暑さでミツバチ達のダンスも、巣門から巣箱の中に風を送り込みまくる扇風ダンスになっているけれど、何とか乗り越えてほしい。

ハチミツレシピ

ハチミツを使ったレシピを日々考案中。
夏の暑い中、ハチミツは体の調子を整えるのに役立つんですって。
試しに冷凍庫に入れてみたら、結晶化することもなく水あめのような感じに固まって、それをスプーンですくって口の中に入れたら幸せが広がったので、ぜひお試しを。
ただし、ハチミツの品質の変化については、研究中なので、瓶ごと入れずにほんの少しの量で試してみてください。

のびーる蜂蜜

他にも、トマト蜂蜜や、ハチミツ入りスムージーはおすすめ。
料理の調味料としても色々使えるんだけど、ハチミツの味をダイレクトに楽しめるレシピを考えていくわ~。

皮を剥いたトマトに蜂蜜かけて。
蜂蜜入りスムージーに追い蜂蜜。固まってるのを舐めながら。

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