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【15】6/20~6/24 女王誕生 命をつないでいくこと
6/20(99日目)王台をどうするか
採蜜が終わって、いよいよ分蜂作業に本格突入。
ミツバチ(ここではセイヨウミツバチのこと)は、巣箱の中に女王がいない状態になると、変性王台という急ごしらえの王台を作って女王を誕生させようとする。
一つの巣の中に女王は1匹のみ。女王がいる巣の中で新女王が誕生すると、旧女王は群れの半分を率いて、別の場所に飛び立ってしまう。
その前に、女王の蛹が入っている王台を別の箱に分けて、新王の誕生を待つ。
とはいえ、どうやって分蜂するかについては、ありとあらゆる方法があって、人工的に幼虫を育てる方法、自然にできる王台から作る方法、変性王台を利用する方法、女王を他の業者から購入する方法…etc
一気に全部わかろうとしても無理なので、少しずつ勉強していこう…。
そんなこんなで、私も現在の7群を倍の14群にすることを一旦の目標にして、晴れの日の朝から、内検に繰り出しているわけなのだ。
暑くなってきて、早朝から初めても5群も世話をすれば、どっちゃり汗だく。先が思いやられる。
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6/21(100日目)祝100日記念日
協力隊の先輩から、ブロッコリーを頂く。食べるの楽しみ。
(感想は食べた後に…→6/24参照)
蜜搾りや蜜ろうを作るのに使わせていただいている作業場。
町の施設を利用させていただけて、助かっているけど、今後独立していくときには使うことができなくなるので、専用の作業場が欲しい…。
養蜂を始めてみて、想像以上に場所が必要な事がわかってきた。
蜂を飼うための場所ももちろんだけど、巣箱の保管、巣枠を入れる冷蔵庫、蜜を搾ったり瓶詰するための作業場。
作業後に汗を流したりできる場所も欲しい。
作業場探しが難航している。
気持ちが焦ると、目が曇る気がするので、ご縁を待つとしましょうか。
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6/22(101日目)頂き物に助けられて
協力隊打ち合わせ後、古民家を見学させていただき、野菜を頂戴する。
こちらに来てから、野菜を頂くことが増えて、食生活が豊かになった。
生活することと土を耕すことが、すごく近いところにある印象。
移住して、自分で食べる物を自分で作るというのが夢でもあって、それは実現できたけど、実際は夏に向けて勢力を増しまくる草に圧倒されて、食べ物育ててるんだか、草育ててるんだかわからない状態に陥っている。
それでも、細々と食べられるものができ始めて、食卓を彩り始めると、ほんの少しだけ生きることと土を耕すことが繋がっていることを実感できて、嬉しくなったりもしている。
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余談:昼間役場の皆さんと偶然会って、一緒にランチに行った。ラーメン屋さん。こんな風に、なんてことない感じで人とお昼ごはん一緒に食べるの、すごく嬉しい。
高校卒業した後、初めての一人暮らしをしたときに、先輩がラーメン屋さんに連れて行ってくれて、ご馳走してくれて、それがすごく大人になった気がした時のことを思い出した。
充分すぎるほど大人で、どこでも好きなところに行けるのに、なぜかその時の事を思い出した。
食べ物と記憶のリンク、すごいな。
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6/23(102日目)食品衛生責任者
コツコツ受講していた、食品衛生責任者の認定証が届いた。
誰でも割と簡単に取れる資格なのに、こういうの嬉しいなぁ。
新しいことを初めて、色々なことを学ぶ機会があって、知らなかったことを知ったり学ぶのって、とても楽しい。
自分の持っている引き出しを増やさないと、どんどん出すものがなくなって、引き出しの小ささや少なさに気が付くこともなくなっていく。
偉そうなことを言わない人になるには、自分の知っていることはこの世のごくごく一部でしかないってことを身をもって体験していくしかないのかもしれないな。
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6/24(103日目)野菜考 食べ物の値段
先輩がくれた野菜と自分が作った野菜の食べ比べをした。
左が先輩。右が私。
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ブロッコリーもインゲンも、別の人が作っているんだけど、二人とも自然栽培(有機栽培というのかな?詳細は省く…)をしていて、こだわった野菜作りをしている。
私は食べることも作ることも大好きだし、口に入るものについては、安心安全なものの方がいいなと思う。
でも、ジャンクフードもお菓子も好きだし、添加物ゴテゴテ入っているものも美味しく食べる。野菜だって肉だって、いつも良いものを買うこともできなくて、安売りのものを買ってくる。
自分が蜂蜜を作って売るときの値段設定をずっと考えている。
安い外国産の蜂蜜と同じ値段設定にしたら、養蜂で生活を成り立たせることは不可能である。
丁寧にこだわって作ればそれだけ時間もコストもかかって、値段は高くなる。安心安全で美味しいものを食べてもらいたいのに、簡単に手が出せないような金額になってしまう。
高価だから美味しいというのは違う。
でも、自分が養蜂を続けていける値段設定にしなくてはならない。
とても難しい。
前置きはながくなったけど、先輩が作った野菜、めちゃくちゃ美味しかった。(ステマではない)
自分の畑も、薬も一切使わず、動物性の堆肥も使っていなくて、かなり野性状態で育てていて、味も濃いと思っていたんだけど、比べ物にならない。
微妙に、なんてもんじゃなくて、圧倒的に味が違う。
ブロッコリー、いただいてすぐに茹でることができず、冷蔵庫に入れてあったのに、くたっとならずに元気なままだったのにも驚き。
感動しすぎて、長文で感想文を送り付けてしまった。
こういう野菜が、当たり前にある世界になったらいいのにな…。
それはそうと。
女王誕生ー!!
まだ交尾前で、お腹小さいけど、たしかに産まれていた。
巣枠を天に掲げて、ショーシャンクしたい気分だった。
命が繋がった。
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