見出し画像

【2-26】夏休みの宿題みたいな(~538日目)

空を見上げること

お天気と向き合っている仕事は、養蜂だけじゃないと思うけど、養蜂を始めて一番増えたのは、空を見上げる時間かもしれない。

陽が昇る

もともと、空を見上げるのは好きだったし、フジファブリックじゃないけど「東京の空の星は、見えないと聞かされていたけど、見えないこともないんだな」そんなことを思ったりしていた。
突然雨が降ってきたとしても、洗濯物を干しっぱなしにして出かけてしまったり、濡れると嫌な靴で出てきてしまったり、傘を忘れてしまったりしたことを悔やむくらいなもので、明日のことは明日考えればよかったんだけど、今は来週いっぱいのお天気によって今日の行動を考えている。

基本的に、雨が少ない地域なので、畑が乾ききってしまう事が多い。
「日本の夏、湿気の夏」と思い込んでいたので、最初に畑を借りたときは、ハーブは乾燥に強く湿気に弱いという思い込みだけで、畝を高く作り、雨水が溜まらないようにという事ばかり考えていた。

ところが、蓋を開けてみれば、真夏日の最多記録を更新したり、雨が降らない日が続いたり、ガソリン価格が高騰したり…(味噌クソ一緒にすな)
畑もミツバチ達用の水がめも干上がる始末。
明日の空はどうだろうと今日も空を見上げている。

陽が暮れる

マイブーム、草マルチ

ミツバチ第一で、農業については、できるだけ手がかからないようにしたいと思っているので、去年から育て初めて放置していても調子よく生き残るものがいくつかわかってきた。

その筆頭がアスパラガス。
他の野菜たちが無残に全滅していく中で、わさわさと成長を見せてくれた。
ほとんど収穫せずに育てたので、来年が楽しみ。

ファサーっと雉隠し

ウドとタラは、育てているというよりも、まさに勝手に育っている。
タラはトゲトゲで近寄りたくないけど、春の新芽の旨さを知ってしまうと、美味しいものにはトゲがあるんだから仕方ないと思えてくる。

ウドだの
タラだの

そして、さつまいも。
去年は、手のひらに収まる位しか収穫できなかった。
今年はというと、現状の葉っぱの状態を農業の諸先輩方に見てもらうと、こぞって顔色が曇る。
夏の間雨がほとんど降らず、乾燥しっぱなしだったこともあって、成長も遅くて元気も無かった。
去年に比べたら、葉っぱも伸びて元気なんだけどな~と、自らの成長を実感しつつ満足していたけど、確かにこれはなんとかせねばと、遅ればせながら試していることがある。

まだまだこれから育つはず…

さつまいもの周りにモリモリ生えた草は、抜いて捨ててしまっていたので、地面が乾いてしまっていたんだけど、その草たちをマルチとして、葉っぱの下に敷き詰めてみた。
するとこれが、非常に具合がいい。土も乾きにくい。
マイブーム、草マルチ。
イチゴの苗や、小豆、決明子。
刈っては敷き、刈っては敷き…。

それなりに育ってる


今まで邪魔でしかなかった草が、作物の下に敷く大切なものになった。

見える人には見える

スズメバチよ、今年もか

8月に入ってから、キイロスズメバチの大量発生に辟易としていた。
作業中も周囲を飛び回っては、ミツバチ達を誘拐していくのは、気が散るし、ミツバチ達も騒々しく荒っぽくなるので、ご勘弁願いたい。
とはいえ、被害としてはそれほどでもなかったので、今年は周囲を張り巡らせるネットはしないでみようかしら、などと甘い考えもすっ飛ぶ。

ムシャつくな

はい、今年もこんにちは、オオスズメバチさん。
独特の重低音を響かせながら、やってまいりました。
こうなると、のんきなことを言っている場合ではなく、早々にネットを張りましたよ。

洗濯バサミ作戦にしたら、作業楽になった

12㎜のネットは、ミツバチは通り抜けられて、キイロスズメバチはギリギリ抜けてきてしまうけど、オオスズメバチは入ることができない。
他の仲間を呼び寄せて大軍でミツバチの巣箱を狙うことは防げると思う。
ミツバチを育てている自分にとっては、スズメバチは困りものだけど、好き好んで殺したいわけでも、絶滅を願っているわけでもないから、できれば山の中で他の虫を狙ってくれないかな~などと、それこそ都合のいい事ばかり考えてしまう。
勿論そんな気持ちがスズメバチに届くわけもないけれど。
こちらから、戦いを挑みに行かないので来ないでおくれと願うばかりなり。

ごめんな

夏休みの宿題は

夏休みなのに宿題があるから、心のどこかにその宿題が引っ掛かって、遊んでいるのに、宿題が頭をよぎってしまって、気が重くなっていた子どもの頃。

元来小心者なのと、変な生真面目さと、怒られたくないのとが入り混じって、やらないでも平気でいられないのが困りもの。

それは大人になっても変わらず。
他人にどう見られるかとか、他人からどう思われるとかではなく、自分がやりたいのか、やれるのかに軸足を置くことを意識しようとはしているけれど、なかなかどうして。
ミツバチのことは、夏休みの宿題のようにいつも頭の中にありつつも、ミツバチが文句を言ってくることは無くて、手を抜けば抜いたなりになるだけってのは、居心地が良い。

誰かに見られているからではなくて、自分がやりたくてやるを貫ける相棒なのかもしれない。

運びたての花粉団子は靴下みたい
ブンブン羽音が聞こえる…

この記事が参加している募集

#わたしの野菜づくり

3,843件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?