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男女の友情

男女の友情には「お別れ」がある

永遠のテーマであるタイトルだが、
どっちかでいうと私は「成立派」である。
論点がずれてしまうかもしれないが、
男女という2つの性別前提で議論すること自体が、
そもそも時代に沿っていないと感じている。

「成立」する理由として、
そもそも自身の性認識が育つ前に、
お互い「人間」という動物で、
それぞれにパーソナリティがある。

性の違いがあったとして、
では同性の人と積極的に友達になりたいものか?
そんなこともない、異性であっても同性であっても、出会ったその人との関係がすべてである。
どこのカテゴリーに属することもなく、
ただその人たち自身が、
「友達」「友達以上恋人未満」「パートナー」…
設定する関係でいいのだと思う。
その人たち同士が互いを
大切にできていればいいと思う。
しかし、誰にでもそれぞれの
人生のステップにおいて、
関係性が変わることがある。
同性の友達と大きな違う点は、
カップルのように「お別れ」が
伴ってくることかもしれない。

幼馴染との別れ

最近のお気に入りのドラマだった
「いちばんすきな花」の一話。
主人公ゆくえちゃん(女)は、
学生時代から赤田(男)が
唯一心を許せる友達だった。
しかし、赤田の結婚を機に、元友になった。
パートナーのためにお別れする赤田が
かっこよく、友達の決断だから、
幸せになってほしいから、
尊重するゆくえちゃん。
お互いに大切に思っているからこそ、
ぶつかり、お別れした。
いつも二人で行っていた
カラオケ屋でのお別れシーンは泣けた。

私も、最近元友が2人出来た。
1人は、昔からの幼なじみ4人のうちの1人。
中学生時代の友人で、
地元に帰ったら集まる仲だった。
しかし最近1人の結婚を機に、
おそらく元友になった。
パートナーの女性が女性がいる飲み会、
絡みは嫌だからだそうだ。
そのパートナーの気持ちも分かる。
結婚は、ある程度関係性を
絞っていかないといけないものだとも。
ここまではドラマと同じ。

しかし、何より悲しかったのは、
その友達が、
お別れさえしてくれなかったことだ。
インスタで結婚を知り、
お前がいるから飲み会に行けない。
と言わんばかりの距離の置き方。
異性というカテゴライズで急に関係性が変わり、
「察しろ」といった行動の仕方。
ああ、女であるだけで、
今までの関係性は急にリセットされ、
友達ではなくなり、赤の他人になる。
こんな風にこの人は人を扱うんだなと思った。
ドラマとは違い、
幸せを願わせてもくれなかった。
儚いものだなと思った。

特別な人とのお別れ

そして、もう一人は本当に分からない。
いつのまにか連絡手段は
すべてブロックされていた。

その人は私にとって異性問わず 
唯一本音を初めて出せた人だった。
「いい子」デフォから
抜け出せなかった社会人1年目。
殻をぶち壊してくれた人。
いつも応援してくれた人。

突然のことすぎて、
悲しい気持ちにもなったし、
なんだよ!って怒りの気持ちになった。
しかし、不思議と
すぐに今までの関係を切ってまで、
優先したい、頑張りたいこと、
注力したいことが
出来たのだろうと感じた。

きっとそれはこれまでの関係の中で、
ずっと人間性を見てきたからだと思う。
徹底してひたむきに
目指す目標に努力する姿、嫌なことは嫌、
嫌いなものは嫌い、好きなものは好き、
とちゃんと向き合ってくれていた。
その人は中途半端な人間じゃない。
やるときはやる人、出来る人だから。
関係性を切って、違う新たなステージで、
環境で、かっこいいその人の活躍を聞けたら、
私は嬉しい。
本当に嫌われてしまったり、
違う理由があるのかもしれないけど、
今の私じゃ友達になれないと思えた。
対等に文句を言えるくらいのレベルに、
自分を突き上げていかなければならない。

「お別れ」の意味

二人の友達を失ってしまったけど、
成長に別れはつきものだ。
友達の関係性の濃さは、年数に比例しない。
別れの感じ方も違うのだ。
きっとこの別れには意味がある。
始まったら終わる。人間の運命である。
これからもいろんな別れを覚悟しながら、
生きていかないといけない。
そう思って、前に前に振り返らず進むしかない。

でも、私もいい子じゃないから、
不満や文句もあるんだけど、
それ以上に伝えたい、思うことがたくさんある。なので、ここの場を借りて、
綴らせてもらうことお許しください。

これまで友達になって豊かな時間、
たくさんの言葉をくれて、本当にありがとう。
めーちゃくちゃ楽しかった!
なるべくしんどいことが少なく、
出来るだけ1人でいないで。
君を心配してくれる人がそばにいて、
ただ毎日笑って、生きて、
幸せでいてくれたらと思う。
苦労は買ってでもしろ、というけれど、
あなたを大切に思う人は、
絶対に苦しむことなんか願っていません。
だから、自分を守ることだけは忘れないで。

次またどこかでは、
エゴでしかないから、言わないけど。
死ぬまでにはと思いながら(笑) 
さよなら、友達。元気でな。



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