鵜の目鷹の目ってことで【埴輪紹介所その92】
「鷹」ということになっている鳥形埴輪。
しかし鵜であろうという説が1976年に唱えられている。
くちばしと尾の先端は復元とのこと。そうだったのか。
鷹と想定して復元したということか。
たしかに、鷹にしては首が長い。
しかも、その長い首に紐が結ばれている。紐には色が塗られていたらしい。
しかし、これだけでは鵜と断定できない。
それでトーハクも書き換えられずにいるのか。
魚をくわえていたら?
もはや鵜とみなしていいでしょう。
しかし
人物の腕に止まるこの鳥はほんとうに鷹かと問い詰められたら
確信は持てない。
首に鈴なら鵜、尾に鈴なら鷹? 紐も同じ? どうだろう。
「鵜の目鷹の目」という言葉がある。
似たもの同士? うーん。共通項がある、というところか。
埼玉県児玉郡神川村出土の鳥形埴輪。モデルは鵜である可能性が高い。
所蔵は東京国立博物館。
撮影は2019年、東京国立博物館にて。
またね。
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