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今までの仕事、これからの仕事

昨年、高校を卒業してから41年勤めたホテルを定年退職。
在職中の仕事は客室のハウスキーピング、宴会の営業、委託業者(清掃・リネン・ごみ処理)の管理業務をしたり、ときには開業準備や系列ホテルの営業へ、系列百貨店に出向しゅっこうしたこともありました。

営業職で直接お客様の会社へ訪問したり、出向でホテル外の業種に異動したことでホテルの仕事を外から見ることができたのは収穫しゅうかくでした。外の人の意見を聞いたり経験することでマニュアルは必要、でももっと大切なことはなぜそうするのかを考えることだと学べた貴重な時間。

どんな仕事もメリット・デメリットがあり、それなりの勉強になりました。逃げ出したい厳しさもあるけれど、つきつめればどんな仕事も奥が深かったと思います。

時代が変わり価値観が変われば仕事のスタイルも変わって行きますね。昔と比較すれば本当に変わったと思います。ホテルの仕事に関して言えば、お客様の希望には人の力をもって対応するという時代だったと私は思います。

ホテルの仕事は自分1人だけの能力ではすぐに限界が来てしまう。様々な場面を他のセクションへ適切につなぐことで新たなスキルを身につけていく。

若い方があまり好みではない年功序列ねんこうじょれつも大事にしていた時代でもありました。上の人の指示に従うのは当たり前、でも指示の成果はお客様の反応としてすぐにわかるのもホテルの良さだと思います。

上司や先輩の対応を目の前で見せてもらえることは自分の力になる。だから自分より経験のある者、場数を踏んだ者には敬意けいいを払う。お客様に使う敬語だけではなく、言い回しだって差が出てくる。

でも最近ではホテルの便利さが優先し、きれいで使いやすいものが好まれる。装飾や備品も、ほんとうに良い品というものを研究したり吟味ぎんみする時間もなくなりました。そして人の所作しょさや対応をお互い学ぶ機会も少なくなってきたことはさびしいと思います。

同じ環境や条件であれば、こんなはずじゃなないともいえるでしょうが、すいぶん変わってしまった。効率化が優先されるようになり人の成長より即日対応を考えることが美徳びとくとなりました。

そういえば私達やその前の世代を、終身雇用しゅうしんこようの時代にあまえていた世代だったようにどこかであおられるのは少し抵抗を感じます。確かに今はひとつの仕事に執着しゅうちゃくせず個人のスキルを考えながら働くというのは正しい考えなのだとは思いますが・・。

私と同じ世代で終身雇用があまえていたと思っている人は少ないでしょう。個人で仕事をする人に比べれば助かることはありましたが、会社がずっと存続する保証はありませんでしたし、全員がお約束どおりに出世したり給料が上がったりするわけではありませんから・・・。

最近は新しいことの正しさをアピールするために、前のことを否定するような情報が多いような気がして少しさびいし気持ちになります。

その時代にあった働き方があって良いし、次の世代の人達が新しいものを作り育てていくのでしょう。けれどどんなことにもメリットとデメリット両方があることや環境や人の立場でそれは変わるということは忘れてはいけないと思います。

気がつけば60歳、若気わかげ いたりの連続から、会社のみ合わない歯車となり、老骨ろうこつ鞭打むちうっってついに空気のような存在になった。

そして私のホテルの仕事は閉店ガラガラッ・・・です。

これからの仕事や生き方について・・。

母の介護の関係で外に働きに出ることができない状況。仕事に関してはいろいろと策を講じたけれどうまくいかない。今のところ仕事を固定するのはすごく難しいんです。

どうしても時間に制約があるので、自分の時間を切り売りする仕事はできない。ただ「いまさら・・」は言わないことにした。可能・不可能を考えても何も進みはしないのはわかっていますから。

新しいことを学びながら、できることにチャレンジしていくしかありません。有料記事にチャレンジしたり、少し始めたストックイラストも8円売り上がったことだし(笑)

基本、労働者の気質なので難しい・・・・。

最後までお読みいただきありがとうございました。






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マナベエ
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