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9割以上が間違うスタート位置とは?? 筋トレでは『伸張反射』を存分に使え!!

はじめに

こんにちは!動ける&健康な身体をつくるトレーナーの坂下です!

今回はトレーニング効果を上げるための肝となる、『伸張反射(しんちょうはんしゃ)』について書きたいと思います。



トレーニング初心者、また中級者以上の方でも意外にも使えていない場合もあり、多くの人が肝心なスタート位置をまちがえています。
特にスポーツをされている方、身体の機能向上を目的とされている方に読んでいただきたい内容です。

伸張反射(しんちょうはんしゃ)とは?

『伸張反射』
➜脊髄反射の一つで、骨格筋が受動的に引き伸ばされると、その筋が収縮する現象。
伸ばされすぎてケガをしないための身体の反射的な反応で
急に伸ばされたあと筋肉が反射的(無意識)に縮もうとすることです。

『垂直とび』の際、一度しゃがんだ反動で飛ぶのは、伸張反射の力をうまく利用していることになります。

しゃがんで飛ぶ!

また、居ねむりでこっくりこっくりする動きは、首と背中の筋肉が急に伸ばされ過ぎるのを防ぐために、伸張反射をおこすことで無意識に筋肉を縮めて背骨を守っています。

学生時代もよく伸張反射しましたzzz

伸張反射が大きなパワーを生む

トレーニングでも、伸張反射を利用することで大きな力を出すことができます。
筋肉を伸ばし素早く切り返して伸張反射をおこし、収縮させるトレーニングすることが重要です。
特に、スポーツには伸張反射を利用し大きな力を生みだすことが重要なので、アスリートは筋トレの際も意識して行いましょう。

★野球のバッティングやピッチング

ボールを打つ直前にバットを引くことで
伸張反射をおこし強くスイングする
ゴルフやテニスのテイクバックも 
伸張反射を使うための動き

伸張反射はトレーニングの肝

アスリートでなくても、トレーニングに伸張反射を意識することは大切です。
日常動作も当然、効率のよい動きは伸張反射により生まれるからです。

逆に、伸張反射がなくじっくり効かせる筋トレや、スロートレーニング、チューブトレーニングなどは、スポーツや日常動作とはかけ離れた動きであるため、あくまでもバリエーションのひとつとして考えましょう。
伸張反射を無視したトレーニングを続けていると、動きがカタくなってしまう恐れがあり、そのような動きがクセづくことは逆効果です。

伸張反射なしでじっくりと効かせる
トレーニングは動きをカタくする

多くの人が逆!スタートポジション

トレーニング動作のスタートポジションの基本は収縮位(筋肉が縮んだ状態)です。
これは『伸張反射を起こすため』にも大切なことですが、多くの方が多くの種目で逆になっていることがあります。
とくに、背中腕の上腕二頭筋(力こぶ)などの種目。
この2つは、多くの人が筋肉が伸びた状態からスタートして伸張反射を使えていません。

ラットプルダウン
↑筋肉が伸びた状態からいきなり動作をスタート
➜伸張反射が使えない❌
ラットプルダウンのスタート位置の正解⭕
(筋肉の収縮位)

↑●バーを持ったら体重を使いこの位置まで。筋肉が収縮した状態に持ってきてから動作を始める
●バーが上にいったら動きを止めず伸張反射で素早く切り返してこのスタート位置に戻る
(これで1回)


アームカールのスタート位置の正解⭕

↑●バーベルを持ったら全身の力をつかい、この位置にセットする
●バーベルを下ろしていき、肘が伸びきる前に動きを止めず伸張反射ですばやく切り返しスタート位置へ(これで1回)

その他の種目はまたの機会に。

まとめ


もちろん、トレーニングの3原理の1つである
『特異性の原理』にのっとり、スポーツ競技の特性や場面によって、それぞれに合ったトレーニング方法を選択する必要があります。

しかし、あくまでトレーニングの肝となるのは『伸張反射』を使って行うことです。
トレーニングでぜひ意識してみてください💪

伸張反射!!

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最後まで読んでいただきありがとうございました!

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