桜<詩>

桜さくらや    この影は
何憂(う)い愛し  君の中

その色四季(しき)の   始まりに
麗華(れいか)をも見し  古(いにしえ)の
人の心情(こころ)は   今も在り

「桜」
とふっと  口に出(だ)し
「さくら」
と不意に  文字記(しる)す
「咲良(さくら)」
子供に  命名し
「佐倉(さくら)」
地名に  名を残す

桜さくらや     この姿
何憂(う)い楽し  空を舞う
          空を舞う

                   <了>


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