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【就活】企業への売り込み電話の仕方

男性産業保健師の鳩ぽっぽです。
今回は産業保健師の就活に関する"売り込み電話"の仕方です。
企業への電話が怖い、失礼じゃないだろうか、という人も多いと思いますが、そのための型を紹介していこうと思います。

売り込みの電話とは

新卒で産業保健師の就活をする場合、いくつかの方法がありますが、そのうちの一つが"直接企業に電話をする"です。
(その他は以下の記事からご参照ください)

保健師就活のコツ(産業ver.)

「直接企業に電話するなんて相手に迷惑なのでは?怒られたらどうしよう。」
「失礼があったら印象が悪くなるのでは?関係性が悪くなるかも。」
最初は自分もそう思っていました。
しかし、産業保健師は求人が少なく、新卒採用はさらに少ないです。
そのことを実感してからは上記の不安は些細なものとなりました。
自分は結局10以上の企業に電話をかけたのですが、実際に電話をしてみての所感は以下の通りです。

・企業側も丁寧に対応してくれる。
・企業側の保健師の内情を知れる
・稀に覚えていてくれる(本当に稀)

特に「その企業の保健師の内情を知れる」のは大きいです。
そこの企業ではどんな産業保健体制をとっているのか、健康診断はどうやっているのか、求人の条件(中途者のみなど)について様々な情報が知れます。
たとえ今年の就活に直結しない内容でも、今後、産業保健師になろうと思ったり転職しようと考えたときに必ず役に立ちます。
このように直接求人を尋ねることには大きなメリットがあります。

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電話のかけ方

しかし、皆さんが危惧していることも起こる可能性はあります。
相手側を怒らせるような失礼な言葉遣いをして、あなた、あるいは大学側との関係に溝ができるのは良くないでしょう。
できる限り、そのリスクを減らすため、電話のかけ方を知っておきましょう。

◯企業の探し方
企業についてはどこでもいいのですが、せっかくなら求人を出していないところ噂が立っていて取っつきにくい企業を選びましょう。
電話での求人のお尋ねは求人情報がないために行うものです。そのため、求人情報が出されていないところへかけるのが効果的です。
噂については例えば「学歴フィルターがある」「中途採用者しかとらない」など採用に関してハードルがあるようなものです。これらのところは真偽を確かめる人が少なく、もしそんなものがなかったら一人勝ち…なんてこともあります。
実際自分も「〇〇大学卒業者じゃないと採らない」と言われていた企業に電話をして確認したら保健師から「ないです。」と言われたことがありました。

◯電話をかける先
どの企業にかけるかはわかりましたが、次は「どこに連絡すればいいのか」です。
会社の連絡先と言っても様々あり、支店にかかればいいのか健康管理室や医務室に直接かかればいいのか分からないと思います。
基本的には、本社の採用担当者のいる人事部(人材開発部等)に連絡をするのがいいです。
支社ごとに取るケースもありますが、支社の採用も本社で一括して行っている場合もあり、一度本社で確認をとってからの方がいいと思います。
人事部の連絡先がわからない場合は、その企業の一般従業員の採用サイトを検索して、その電話番号を使いましょう。

◯どう話せばいいのか
詳細の内容については次の項目で紹介しますが、基本的なこととして、まず敬語で話しましょう。
最初に所属、名前、目的を話し、そこからは求人があるかどうか、どのような採用形態をとっているのかといったことを聞いていきます。
メモは覚えられるならとらないほうが会話に集中できるのでオススメですが、手元にはあった方がいいと思います。その場で申し込みの方法や採用案内をしていただけるかもしれないので、複雑な流れや連絡先を書き留めておくために必要です。

◯いくつくらいすればいいのか
何社くらいにかけるのがいいのかということですが、自分が望むだけしていいと思います。
成果が出るまでかけ続けてもいいですし、地域ごとで区切ってもいいです。
いくつくらいかけるのがいいか、は人それぞれなので、自由に選んで電話しましょう。

◯大学、学校には言ったほうがいい?
産業保健に強い学校なら教授に一度言ったほうが無難です。
そういった学校では、求人が学校を通じて展開される可能性が高いため、個人で電話をするといった行為が二度手間となる可能性があります。
とはいえ、そこまで重大なことでもないですし、逆に企業側にアピールできる可能性もあるので、遠慮して申し出ず、電話をしないのは避けた方がいいと思います。

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電話のテンプレート

それでは、電話のテンプレートを紹介いたします。「」…看護学生、()…企業

パターン①
(はい。〇〇株式会社人事部の〜です。)
「私、××大学看護学部看護学科の△△と申します。お世話になります。」
(お世話になっております。)
「⬜︎⬜︎年度卒の求人についてなのですが、私、産業保健師(企業内保健師)を目指していまして、今年、貴社の求人に産業保健師の募集はありますでしょうか?」
(今年の産業保健師の募集ですか…。申し訳ないのですが、弊社では産業保健師は中途採用のみとなっていまして、また、既に十分な保健師数がいるので求人は今のところない状況です。)
「左様でしたか。承知いたしました。
ちなみになのですが、貴社の保健師は何名いらっしゃるのですか?」
「弊社では常勤の保健師が3名おります。非常勤枠は以前あったのですが、廃止しておりまして、残念ですが、今年は採用は見送らせていただいております。」
「承知いたしました。ありがとうございます。」
(また何か機会がありましたら、よろしくお願いいたします。)
「こちらこそ、よろしくお願いいたします。失礼いたします。」
パターン②
(お世話になります。〇〇株式会社人事部採用課〜でございます。)
「お世話になっております。私××大学看護学部看護学科の△△と申します。」
(お世話になっております。ご用件を承ります。)
「私、今年卒業の者でして、産業保健師を目指しております。貴社での保健師採用について担当者の方はいらっしゃいますでしょうか。」
(今年度の新卒の方ですね。担当者に変わりますので少々お待ち下さい。)
「お願いいたします。」
〜♪
(お電話代わりました。人事部採用課の☆☆です。)
「お世話になります。××大学看護学部看護学科の△△です。」
(産業保健師を目指しているということですが、どのようなご用件でしょうか?)
「はい。今年卒業予定なのですが、現在就活中の身でして、貴社に産業保健師の募集がないか、確認のお電話をさせていただきました。」
(なるほど。今年の保健師の募集についてですね。確認いたしますので少々お待ち下さい。)
〜♪
(お待たせしました。保健師の求人ですが、※※支店で一名募集があります。)
「左様ですか。もしよろしければその応募の方法をご教示いただいてもよろしいですか?」
(大丈夫ですよ。まず、弊社のホームページから採用のページにとんでいただきまして、そこで応募フォームがあるので必要事項を入力してください。その際、備考欄に"保健師"と書いておいてください。数日後に応募受付と採用試験の日程をメールでご案内させていただきます。)
「かしこまりました。では、そのように応募させていただきます。お忙しい中ありがとうございました。」
(また何かご不明点ございましたらいつでもご連絡ください。失礼します。)
「失礼いたします。」

このやりとりは自分が以前やったものをアレンジしたものです。
人事が採用課など細かく分かれているような大企業では意外と保健師の数やどんな採用方法かなどを快く教えてくれます。
萎縮しすぎず、されど失礼のない範囲で聞いてみましょう。

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まとめ

今回は売り込みの電話を解説していきました。
デメリットを感じやすいこの方法ですが、だからこそ他の人よりも多くの情報や可能性を拾うことができ、産業保健師の就活で有利になれます。
求人の少ない産業保健師就活、可能性を自ら掴んでいきましょう!

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