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よわくても、それなりに

ここ数日、すっかり精神が参ってしまっている。今日はだいぶ元気ではあったけれど、いつも通りかと言われるとそんなことはない。いつもより集中できないためか、授業についていくのが大変。こんな感じになるのは、大学に入ってから3回目くらいでしょうか。そろそろ対応策を身につけたいところ…

最初にこうなったのは去年の夏の初めだったか。何だか疲れたなあと思っていると、ある夜突然胸が痛みだした。胸、というとまず心臓のことを考える。色々調べて不安になり、余計にずきずきとする。翌朝病院に行くも、内科では異常が見つかりませんでした。他の病院に行ってみたりもしたものの、それでも原因がわからず、結局体もだるいので1週間ほど大学に行けず仕舞いになってしまいました。

1週間も学校に行けないというのも初めてで中々にへこんでいましたが、そんな様子を近くで見ていた恋人が、もしかしたら精神的なものかもしれないと気づいてある種のカウンセリングのようなことをしてくれたおかげで、何とか回復しました。

「君の身体はめちゃくちゃ正直で、君が大丈夫だと思っていても身体の方が拒否反応を起こすんだね」
そんな機能があったのか。彼自身も昔にかなりの精神的ダメージを負ったことがあるようで、その体験を基に色々相手をしてくれている。

今回は、最近の忙しさや将来への不安がトリガーになっている。そして、自分がこういう風にダメージを受けやすい性質を持っているということもわかりました。マルチタスクが苦手で、一気に物事を処理できないということ。一応部活では主将を務めているものの、本当は人をまとめるようなことも得意ではなく、適度(ひとより多め)に休まないと心がパンクしてしまうこと。自分の弱いところがいっぱい出てきて、正直これで社会に出て生きていけるのかは不安。

「君はまあ、鬱病だろう。これ以上長引くなら僕の素人カウンセリングじゃ駄目だから、病院に行った方が良いかもね」
私もそう思う。毎日胸や頭が痛いのも、涙がでるのも、授業に集中できないのも中々きついものがある。それに、毎日気に掛けてくれる彼にも申し訳ない。

「すごく悪い言い方をすると、君は元々そういう部分の機能がポンコツだってことがこれで証明されたわけだ。でも、別にそれを無理に治すべきだと僕は思わなくて、どうやってうまく弱点と付き合っていくかを考えた方がいいんじゃないかな。別にバイトも部活も、悪く言えば君がいなくたって回るんだよ。せっかく入学したんだから大学は出た方が後々役に立つとは思うけど、最悪それもしなくたって、もし僕と今後も一緒にいてくれるならそれなりには幸せになれるように僕も頑張るから」

貧しさや心身のダメージなど、様々なことを経験してきた彼が言うと、私にとってはかなり頼もしい言葉だった。他のひとより格段に劣る部分がどうしてもある。改善のための努力がむなしくも役に立たないことだってある。けれど、別にそれでも構わないのだ。弱さにかまけるのではなく、工夫して生きていけば良いのだ。

以前は、将来は仕事をばりばりこなしてやろうと思っていたし、当時の周りの人たちも私にそういうイメージを持っていた。だいぶ真逆になったものだなあと呆れるものの、笑える。私は強いひとではなかったけれど、ひとに頼ったりしながらも、弱くてもそれなりに幸せには生きていける、そんな気がしている。

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