発達障がい息子のインスタがバズった話。
■無言語のインスタ
私の息子はASD(自閉症スペクトラム)を持って生まれた
現在23歳のITエンジニア。
発達障害の人は、能力に凸凹があることで知られていますが、言葉が苦手でよかったこと、のお話です。
◇ ◇ ◇
息子は、本人の努力により
会話力はかなり改善されましたが
本を読んだり、文章を書くのは
子どもの頃から超苦手。
大人になった今でも、この特性だけは引き続き持ち合わせています。
しかし一方で
写真や動画の撮影・編集が大好きで
得意です。
2023年12月現在
彼のインスタフォロワーは
2万6千人になりました。
おもにリールですが、テーマは景色。
フォロワーの半分以上は外国人。
彼の撮影した日本の美しい風景動画を
世界中のフォロワーさんたちが
喜んで見てくれています。
息子は、ことばが極端に苦手な代わりに
映像センスは抜群なので
自己表現としてインスタは最高だ
と言っています。
◇ ◇ ◇
ちなみに彼は
日本語だけでなく
英語などすべての言語が苦手です。
そのため
キャプションには説明を入れることなく
「Tokyo Station / 東京駅」
といった感じで、地名や場所だけ。
いただいたコメントには♥️だけ
で返答しており
DMは使っていないふりをして
あまりお返事はしていないようです。
彼が目指しているのは
無言語のインスタ。
なぜなら
彼は話すときは普通にしゃべりますが
書き言葉や敬語になると
変な日本語になったりするので
へたに文章を書くと
「この人、ひょっとして中国人?」
と疑われたりします。( ;∀;)
だからといって
いただいたコメントを無視していると
フォロワーさんに失礼なので
♥️(ハート)で返信することにしたそうです。
ちなみに彼は
メルカリもよく使っているのですが
時々、コメント欄に書く日本語が変なので、中国人転売ヤーかと疑われて
取引の途中で逃げられることがあります。(^ω^;)
◇ ◇ ◇
しかし一方で、言葉が苦手だとよいこともあります。
初対面の人との雑談時には
必ず自分のインスタを見せるそうです。
仲良くなる前、ちょっと距離があるなと感じる相手に
自分のインスタを見せると
みんなが動画や写真を褒めてくれて
すぐに仲良くなり、話題にも事欠かないのだとか。
一つ得意なことがあると
人間は強くなれます。
映像や写真は
面倒な言葉を介さずに、自分を表現できるので、彼にとっては最強のコンテンツ
なのです。
彼のインスタは無言語なので、誹謗中傷もほとんどありません。(あっても♥️で返信してる)
言葉の壁を越えて
世界中の人々を相手に楽しむ
無言語のインスタ。
「言葉が苦手というのは、考えようによっては、いいこともあるのさ。」
と、彼はいつも
ポジティブ思考なのです。
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