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サイロに咲く花

 773文字

 書き出しの言葉に相当な時間を使ってしまう。

 面白い本がないかと書店で本を物色する自分、まず、、ジャンル、題名、作家名、ネットでの販売が多くなり最近の地方の書店ではピピッと言う本に出合う事が難しくなってしまった。
 それでも手に取り立ち読みする、手に伝わる本の重さと冷たさは気持ちがいい。
 ページを捲ると紙の印刷の香りが立ち昇る、人知れず大きく呼吸する。
 そして冒頭を何冊も読み進める、面白くない本は買いたくない、面白い本を探す、書店では20位迄の売れている本の順位が並べられている。
 アンテナはさほど動かない、横目で、そうなのか~、位にして物色が始まる。
 冒頭と一ページ目と二ページが面白いか ? 切り口は ? 言葉の羅列を吟味する、そして、何故か解説を読んで見る、買う目安すが欲しい。
 そんな自分なので冒頭が一番気になる、しこたま気になってしまう、冒頭の5文字か10文字位が決まるとその後は・・・水を得た魚の如し(苦笑)になる時があると言うお話し・・です。
 
 サイロの屋根はもうない、使われなくなり20年、30年以上の時間が進んでいる、ツルウメモドキの種はカラスか野鳥の糞で、此処に落とされて芽が出てきたのだろうと想像する、バサバサかスーとか、サイロに止まりあらぬ方向を警戒しながら糞をして飛び去って行った筈、カケスや鳩、兎に角小さな野鳥ではないだろうと推察する。
  春先のツルウメモドキは綺麗に皮がツルツル剥がれる、その皮を水につけて置き紐を作る、何か月も水を変えて作るらしい、秋には鮮やかな実を付ける、なのでクリスマスリースになっている。  
 何処にでも生えてくる、根ごと抜かないと幾ら切り捨てても又枝を伸ばし、気が付けばキャーキャー色んな物に絡みつき、山ならば進みたい方向をトウセンボ、あっちもこっちもトウセンボ。
 
 

 

 

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