お釈迦様の誕生日
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今では余り見なくなったカレンダーの4月8日の花祭りとお釈迦様誕生の文字、貰うカレンダーは大安・仏滅・友引・赤口その他にも印刷されているが、それ位しか印刷されていない。
簡単な世の中になったのか ? そうではなく複雑な世の中に蓋をしているだけよ、と何かが横目で見ているかも知れない。
雪が大半解けてウキウキだった、玄関開けて飛び込んで来た風景には空から雪が降り、私の車は美しいホワイトの帽子が添えられている。
全て美しくあれとお空さんが私にくれた誕生日プレゼント、この純白の上に道を創ろう、両手広げて微笑んで風をはらみ歩き出す、まだ見ぬ未来に行く道はデコボコかしら ? そう考えるとコロコロ笑える。
とてもとても僻地に生まれた私という人間の為に、父は歩いて役場迄出生届を出しに行ったと話していた。
車も普及されておらず、道も今の様に整備されていない、今では車で30分程で着く距離、整備された道は23キロ、だが私が生まれた頃の道は30か40キロはあったのではないかと思う、それとも、獣道を使ったのかも知れない、想像は取り留めなく進んで行く。
一秒の未来、一分の未来、一日の未来に柔らかく進みゆく自分にお酒をいっぱい、小さな湯呑でいいわ。
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