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虫歓び福寿草

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 気がつけば、にわかに痛い、エッ、1ミリ程の吸血鬼虫が、手の甲に張り付き血液チュウチュウ、おちおち、キャ〜、奇麗、福寿草が咲いたわ~写メしなければ等と浮かれていると血液チュウチュウされる。
 近年、温暖化の影響もあり消えてなくなる植物もある中、見知らぬ昆虫も数多く飛んだり俳諧する様になった。
 その中でも吸血鬼虫がとても多くなった様に体感している。
 しっかり身支度して、くさ原をウロウロしないと、いたる所が刺されかゆくて仕方なくなる。
 しっかり刺されて痒い場合は直ぐ、ウナコーワ等を塗っても効き目がない、まず、石鹸で綺麗に刺された部位を洗わなければ、薬は無駄に消費されてしまう。
 いくら寒くても人は汗をかいているので、その汗が幕となり薬を幾ら塗りたくっても数日は痒みが収まらない、私等は眠りこけると意識せずに搔きむしるらしく、目覚めれば深い引っ搔き傷が出来ている、シーツは血痕が付きまくり、痒み止めの薬ではなく傷薬を使うはめに陥る。
 
 福寿草、花びらは厚みがあり光沢が美しい、雪に押しつぶされた草達や落ち葉を持ち上げて凍っている土の中から首を持ち上げ、咲き始める。
 この花が咲き出して、始めて本当に春が来たと私は毎年思う。
 ただ、この福寿草は毒がある、嘔吐、下痢、頭痛、呼吸困難、心臓麻痺、幻覚、筋肉の痛み、致死量は0.7㎎で、とても少なくても命の危険がある、と記されている。
 春を彩る花畑でも半分は猛毒の綺麗な花が咲いている、水仙、犬サフラン等が代表選手、見目麗しく咲き誇り始める。
 水仙の葉は大葉ニラと瓜二つ、匂いを嗅ぎ分けれない方々には非常に危険な植物なのねと、常日頃、マジマジと見つめることがある。
 又、認知症の方達にも危険な花でもある、そんな場合は幾ら綺麗でも抜いて捨てた方が良いのかも知れない。
 咲く花に罪を着せてはいけない (笑)

 これから山には沢山の猛毒の植物達が、意気揚々とお日様浴びて育ち始める、これが又緑鮮やか花綺麗となる、ちなみに私の好きな花はトリカブト。

    (笑)
 
 

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