日記_20211223_新宿という街にいても

5行日記をもとに振り返り日記。

この日はたぶん5年振りの新宿。

新居に貼るフローロングの色味をどうしても確かめたく、ショールームの見学を予約をしたのだ。せっかく新宿までいくのならと、妹に美味しい蕎麦屋を聞き、寄ってみたい家具屋をいくつかピックアップしてGooglemapにピンをうつという気合の入れよう。タイムスケジュールもなんとなく考え妹に共有すると、「遠足やん」と言われ笑った。「疲れないようにね」とも言われ、心配してくれているなと、暖かい気持ちになった。

朝、仕事へ向かう夫を送り出すのに起きると、もうソワソワし始めてメイクを始めてしまう。(薬の影響で多動になっているのもある)
ショールームは15時に予約してあるのでかなり早いが、蕎麦屋の開店時間に合わせて到着できるよう早めに家を出た。

久しぶりの新宿。でも案外見たことのある景色が広がっていて、なんだかエモかった。通いなれた場所じゃないからか、想い出が余計にくっきりしている気がする。

まず蕎麦屋へ。新宿駅南東口からすぐのところにある「大庵」というところ。開店して3分で店にはいったので一番目かと思っていたら、先に結構お客さんがいて驚いた。一人客向けの窓を向いたカウンター席へ通される。途中、瓶ビールを飲んでいる男女がいて、こういう接待的なものに懐かしさを覚えた。せっかくだからと、半鰻丼と半せいろがセットになったものを注文する。LINEのホーム画面にするほど蕎麦好きの妹から教わった店なだけあって、とても上品で美味しかった。店内は和風のインテリアなのにBGMがジャズ風だったのも印象的だった。

チェックしていた駅周辺の家具屋を一通り巡り、ショールームの方面へ歩くことにした。目的地は都庁の近くにあるので15分ちょっとはかかる。そのビルにも家具屋があるらしいので早めに出発。

私の知るキラキラとした新宿という街は思っているより小さいようで、歩き始めるとすぐにオフィス街になって、お昼休み中の会社員ばかりになった。当たり前のことなんだけど、新宿で働いている人にとってはこれが日常で、ここが生活の場なんだということを改めて感じて、新宿という街に謎に親近感を覚えた。

目的地のビルに到着し、家具屋をまわった。高価でセンスの良い家具ばかりが並んでいて、夢のような空間だった。もちろんどれも手が出せない金額なので見学で終了。

予約時間まで45分ほどあったので、ビルにはいっていた本屋でオードリー若林さんのエッセイを購入しカフェで読んだ。見知らぬ新宿という街にいながらゆっくりと過ごしている自分の余裕っぷりがおかしかった。

ショールームは貸し切り&思っていたよりも狭く、あっという間に見学を終えてしまった。でも実物を見て、実際に上を歩いて、どの商品にするか決めることができたので、わざわざ足を運ぶ価値があったなと思う。

ラッシュ前に電車に乗りたかったので、急いで帰宅。最寄り駅に着く頃ちょうど夫が帰宅したようで、迎えに来てもらった。

帰宅し、夫に促されるままシャワーを浴びる。
朝、夕飯用に冷凍ぶりを冷蔵庫にうつしていたので、すぐに料理。ぶりの照り焼き、グリルしたネギ、ほうれん草のお浸し、キャベツとにんじんの味噌汁をつくる。

朝からたくさん歩いて、たくさんのものに触れ、たくさんの人を見て、結構頭も身体も疲れたろうと思っていたのだが、案外大丈夫だった。夕飯も作れたし、片づけもできた。今日のことを夫にたくさん話して、いつも通りの時間に寝た。

「疲れないようにね」と妹から言われていたのもあって、新宿という街にいても浮かれることなくいつも通りゆっくり過ごそうと心掛けたお陰かもしれない。

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