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映画『THE GUILTY』

2018年デンマーク映画。

兎に角、この映画はすごいと思った。
地味に見えるほど無駄を省いた演出だからこそ、人間の心情が伝わってくる。


警察官であるアスガー・ホルムはある事件から現場から離れ、緊急通報司令室のオペレーターとして勤務していた。
ある女性から誘拐されそうになっているという通報を受ける。電話越しに聴こえる車の発信音、切羽詰まった女性の声、子供の声…、目に見えない情報を頼りに事件の解決をしてゆく。その中で彼の心にも変化が訪れる…。

この映画の登場人物はほぼ1人なのに、様々な人達との会話で事件が進んでゆく演出はとても新鮮だった。
見えないが故にどんどん想像が膨らんでいく。

そして、偏見と思い込みで判断してはいけないということを改めて実感させられた。

本当に悪いのは誰なのでしょうか?
一見悪いように見えても蓋を開けてみたら違う事実が待ち構えていることもあるでしょう。
過去の経験則も大切ですが、真っさらな気持ちで向き合える事が重要なのかも知れない。


北欧映画は地味だけど洗練された演出に、人間の気持ちにフォーカスしたストーリー展開が個人的にはとても刺さってくる。
意外と分かりやすい展開だと思うので観やすい映画かも知れないです。

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